未来の愛大生へ

2024.12.25
大学で学ぶ日本史

川島 佳弘 講師

●法文学部
●歴史学、日本史(中世)

私は法文学部で日本史を担当しています。専門は戦国時代の四国、特に伊予国(愛媛県)や讃岐国(香川県)の政治情勢について、周辺地域の諸勢力との関係から研究をしています。私は本学・愛媛大学の卒業生でもあります。大学時代に本格的な学問の日本史と出会い、愛媛県を中心とした地域史研究に取り組むようになりました。

日本史は高等学校までの社会科や地理歴史で学ぶため、身近な学問といえます。みなさんのなかには、日本史が好きな人がいる一方で、あまり得意ではないという人もいると思います。苦手な人は「日本史=暗記科目」と思っていませんか。大学の「学問」としての日本史は、高等学校までの「科目」の日本史とは少し異なります。大学で学ぶ日本史は、受動的に知識を蓄えることよりも、埋もれた事実を掘り起こし、新たな歴史像を創り出すことに重点が置かれています。自分でテーマや課題をみつけ、証拠となる史料を集め、謎を解き明かしていくのです。暗記が苦手という理由で日本史を敬遠してきた人は、ひょっとしたら大きく印象が変わるかもしれません。

私のゼミでは、古代・中世史を専攻する学生が学んでいます。法文学部の日本史研究室には、私のほかに江戸時代を中心とする近世史、明治時代以降の近現代史を担当する教員がいます。幅広い時代の選択肢があるのは、本学部の特徴のひとつといえます。日本史に興味のあるみなさん、愛媛大学法文学部で学んでみませんか?

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