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大学院理工学研究科の座古保教授らの研究が田中貴金属記念財団「2015年度貴金属に関わる研究助成金MMS賞」を受賞しました【3月31日(木)】

 平成28年3月31日、大学院理工学研究科環境機能科学専攻(理学部化学科)座古保教授が、「単一分子計測法を応用した、金ナノ粒子を利用する超高感度分子検出法の開発」の研究で、田中貴金属記念財団2015年度「貴金属に関わる研究助成金」MMS賞(MMS: マテリアル マーケティング セクション)を受賞しました。この賞は、貴金属を使用して貴金属が拓く新しい世界へのさまざまなチャレンジを支援する目的で、貴金属が貢献できる新しい技術や研究・開発を行っている者に対して贈られます。
 座古教授らは、ナノサイズの金ナノ粒子を利用して、ターゲット分子を高感度に検出する手法を開発しました。検出しようとするターゲット分子で金ナノ粒子を凝集させ、ナノ粒子凝集に光を当てたときに生じる散乱光を暗視野顕微鏡により単一クラスターレベルで一分子観察することで、微量のナノ粒子凝集を検出することができ、ターゲット分子を高感度に検出することが可能になることを示しました。例として、核酸やアルツハイマー病の原因物質であるアミロイド凝集を高感度(100fM~10pM。フェムト(f)は10の-15乗、ピコ(p)は10の-12乗)に検出することに成功しています。本研究開発の医療・環境分野での実用化が期待できます。

一般財団法人田中貴金属記念財団HP