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公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金「GHIT Fund」から、本学プロテオサイエンスセンターを含む国際共同研究グループへの助成金交付が決定しました【4月6日(月)】

 グローバルヘルス技術振興基金 (GHIT Fund:ジーヒット・ファンド) は、日本で初めての国際的な官民ファンドで、日本政府、複数の製薬会社、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ウェルカム、国連開発計画(UNDP)が参画しています。世界の最貧困層の健康を脅かすマラリア、結核、顧みられない熱帯病(NTDs)などの感染症と闘うための新薬開発への投資、ならびにポートフォリオ・マネジメントを行っており、治療薬、ワクチン、診断薬を開発するために、GHIT Fundは日本の製薬企業、大学、研究機関の製品開発への参画と、海外の機関との連携を促進しています。
【参考】GHIT Fundホームページ

 このたびGHIT Fundから、愛媛大学プロテオサイエンスセンターを含む研究グループによる2件のマラリア伝搬阻止ワクチン開発プロジェクトに対して、合計約6億円の助成金が交付されることが決定し、これを受け、4月3日(金)には大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市)と共同で、4月6日(月)には本学単独で記者会見を実施しました。

 1件目は、「三日熱マラリア伝搬阻止ワクチン」開発プロジェクトで、タイ王国マヒドン大学及び米国ペンシルバニア大学と共同で、2件目は、「熱帯熱マラリア伝搬阻止ワクチン」前臨床開発プロジェクトで、大日本住友製薬株式会社及び米国Program for Appropriate Technology in Health(PATH)と共同で実施するもので、研究期間はいずれも令和2年4月から令和4年3月の2年間を予定しています。GHIT Fundから本学へのマラリア研究に対する助成金の交付は今回で8件目となり、日本のアカデミアへの助成としては最多です。

 いずれのプロジェクトも、マラリア原虫の生活環(ライフサイクル)の中で、「ヒトから蚊」の感染経路を断つマラリア伝搬阻止ワクチンの開発を目指します。両プロジェクトを成功させることにより、アフリカで流行する熱帯熱マラリア及びその他の地域で流行する三日熱マラリア対策として画期的な、マラリア伝搬阻止ワクチンの実現に向けた開発を推進し、グローバルヘルスの最重要課題の一つであるマラリアの撲滅に貢献することを目指します。

 

2020年4月7日付愛媛新聞(掲載許可番号d20200408-01)

<プロテオサイエンスセンター>