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田中耕一客員教授(島津製作所)による特別講義を開催

 平成16年7月12日(月)、本学無細胞生命科学工学研究センター客員教授、田中耕一氏(島津製作所・フェロー)による特別講義が開催されました。

 主に理系の学生を対象として開催された今回の特別講義は、遠藤センター長の司会で進められ、「質量分析に取り組んだ20年−積み上げる努力と融合から生まれる独創性−」というテーマでお話しいただきました。講義の中で田中氏は、2002年ノーベル化学賞の受賞理由となった技術の開発には、物理・化学・電気・ソフトウェア・機械など、さまざまな異分野の知識の融合が不可欠であったとし、チームワークの大切さを強調し、学生に対し次の3つのメッセージをいただきました。
1.専門力と幅広い知識を持ったが良い
2.夢を持ち、地道な努力が実を結ぶ
3.他分野と接触し、共同するほうが良い
その上で、最も大切なのは、自分で考え自分の身体を動かして取り組むことだと述べました。

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講演を行う田中耕一氏

遠藤センター長からの挨拶

遠藤センター長からの挨拶

 さらに、田中氏は、今年5月にアメリカの質量分析学会で発表した研究成果を中心に、現在取り組んでいる質量分析装置の応用について触れ、タンパク質研究の発展がすすめば、医療や診断分野への応用が今後大きく期待できると話され、質疑応答では、参加した学生や教員から積極的に、専門的な内容も含めて質問が出ていました。
化学系の学生のみならず、理系の研究に関わるすべての参加者らにとって、本日の田中氏のメッセージは貴重な刺激と励みとなりました。

最後に、遠藤センター長から「何でも知る必要はない。しかし、何でも興味を持ってほしい」と挨拶があり講義を終えました。
無細胞生命科学工学研究センター