平成27年12月1日(火)〜2日(水)、インドネシア大学で開催された「The 2nd Asian Conference on Safety and Education in Laboratory」で、大学院理工学研究科物質生命工学専攻の田中寿郎教授、国際連携推進機構のルース・バージン教授及び連合農学研究科の伊藤和貴教授が連名で発表した「A survey of the validity of pictograms for Lab Safety」が、最優秀ポスター発表賞を受賞しました。
この国際会議は、大学における安全衛生教育をどのように行うべきかというテーマで、本学で初めて平成25年1月に「1st International Symposium on Safety and Health Education at Universities 」として開催した国際シンポジウムから発展したものです。本学でのシンポジウムの際に、参加者が情報の共有化と相互協力の必要性を認識し、今後継続的に情報交換や協力を行うことを盛り込んだ「愛媛宣言」を採択しました。この「愛媛宣言」を基に、昨年「1st Asian Conference on Safety and Education in Laboratory」が東京大学で開催され、その第2回目がインドネシア大学で開催されました。
今回、受賞した研究は「A survey of the validity of pictograms for Lab Safety」です。田中教授らは、世界中で使用されている安全確保や危険を示す絵文字が、実際にどの程度正確に意味を伝えているのかを調査しました。その結果、危険を示す絵文字が実はほとんど理解されていないことや、誤って理解されていることを初めて明らかにし、絵文字の意味を教育する必要があることを強く指摘しました。
本学発祥の国際会議で最優秀ポスター発表賞を受賞したことは、名誉なことであり、アジアの国々の大学の安全衛生教育に関する国際会議の設立者として、本学が大きく寄与できたことへの大きな喜びでもあります。
今回の会議では、日本、韓国、台湾、シンガポール、インドネシアから、合わせて200人以上の参加があり、次回は来年7月に韓国で開催されることが決まっています。