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大学院理工学研究科2年生でえひめ学生起業塾の徳永聡さんが、JHVS2021において「審査員特別賞」を受賞しました【2月3日(木)】

 令和4年2月3日(木)、大学院理工学研究科物質生命工学専攻2年生でえひめ学生起業塾の徳永聡さんが、厚生労働省主催の「ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット(JHVS)2021」において、事業化を目指しているプレベンチャー「シャーキーテクノロジーズ」の経営者候補としてピッチに登壇し、「審査員特別賞」を受賞しました。

 

 シャーキーテクノロジーズは、愛媛県沖で豊富に取れる小型のサメから抗体を取得できるプラットフォームを開発し、抗体製品開発を加速することを目的に活動しています。抗体は医薬品や病理診断など多くに利用されており、私たちの健康長寿な社会を支える上で、必要不可欠な物質です。一方で、この抗体の研究開発を行なう製薬・診断薬企業などは、製造コストが高い、多様な種類の抗体が欲しいなどの課題やニーズを抱えています。そのため、共同経営者であるプロテオサイエンスセンターのプロテオ創薬科学部門の竹田浩之准教授らが開発した、サメから抗体を取得するプラットフォーム技術を用いてこれらの課題解決を試みています。サメから取れる抗体は従来の抗体と比較して、サイズが10分の1と小さくコンパクトなことから、副作用の低減といった改変が容易で、低コストに製造できることが期待されています。加えて、多様な抗体を取得するには、ヒトよりも古い動物が良いとされており、サメはヒトから最も離れた古い動物であることから抗体作製に優位な生物です。このサメ由来抗体創出プラットフォームを使うことで、これまで取れなかった多くの抗体を顧客に提案し、かつ顧客はその抗体を使った製品を安価にエンドユーザーへ提供できるようになります。

 徳永さんは、えひめ学生起業塾生として後輩のサポートなども行っており、今後も竹田准教授とともにサメ抗体開発の技術開発と事業化に注力し、抗体製品開発の選択肢を増やすことができるプラットフォーム構築に向けて活動を続けていきます。

※本研究は、愛媛大学社会連携推進機構「愛媛大学産業支援強化事業」の支援を受けております。

参考Webサイト

ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット2021 シンポジウムWebサイト
サメ抗体創出技術について(愛媛大学プロテオサイエンスセンター プロテオ創薬科学部門Webサイト)

<社会連携推進機構>