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第91回センター研究会公開シンポジウム−いじめ問題への対応を考える−を開催

  平成19年2月10日(土)愛媛大学教育学部大講義室において、教育学部附属教育実践総合センターが主催する、第91回センター研究会公開シンポジウム−いじめ問題への対応を考える−を開催しました。
  このシンポジウムは、子どもたちの間に広がっているいじめ問題について、教育に携わるさまざまな関係者が、自らの立場で「いじめ問題」にどう対応するか、「いじめ問題」を切り口とし、教育問題へのさまざまなアクションを論じる場として、愛媛県教育委員会、松山市教育委員会、財団法人愛媛県教育会、愛媛県教育研究協議会の後援を得て開催しました。
  当日は、小・中学校教職員、教育学部学生、大学教員など約150人の参加があり、はじめに、曲田清維教育学部長が、いじめ問題について種々意見交換を行い、今後の教育に活かして欲しい旨の挨拶がありました。
  引き続き、三浦和尚氏(教育学部教育実践地域連携委員長・附属小学校長)をコーディネーターとしてシンポジウムを開催し、まずパネリストとしてお招きした、堺雅子氏(愛媛県教育委員会義務教育課長)、中野道春氏(財団法人愛媛県教育会理事長)、山高吉仁氏(愛媛県教育研究協議会長)、太田佳光氏(教育学部附属教育実践総合センター長)の4氏から挨拶がありました。
 挨拶の中では、公式発表のいじめ件数と学校の認知件数に差があること、いじめの形態や相談する相手などの調査の報告、また、自分に甘く、他人に厳しい、身勝手など大人社会の荒廃が、子どもの教育の阻害となっていること、教育再生より大人社会の再生が必要など厳しい指摘がありました。
  続いて参加者から、いじめを見抜く方法、それを身につける方法について質問があり、パネリストからは、見抜くのは感性でありテクニックではないこと、教員一人一人が自らを高め、豊かな人間性を築き、よく気がつく感性を身につけること、また、部活などを通して子どもと関わる時間を多く作ることが大切だとの話がありました。
  最後に、田鍋修氏(教育学部附属教育実践総合センター客員教授)が総評を発表し終了しましたが、参加者は、このシンポジウムにおいて、いじめにおける問題は、家庭、学校、地域社会が連携・協力しながら取り組まなければならないことを実感されたようでした。

広報室