平成19年5月19日(土)総合情報メディアセンターメディアホールにおいて、第8回愛媛大学考古学研究室公開シンポジウム「卒業生による地域貢献・社会貢献活動の報告と討論−博物館・フィールドの現場から−」を開催しました。
当日は、一般市民、卒業生、在学生、教職員など約100人の参加者がありました。始めに小松正幸学長が「下條信行先生の研究室で育った多くの卒業生が、県下の自治体や博物館で活躍されていることを大変嬉しく心強く思っています。地域の歴史や文化を発掘し、地域の資産を守っていく活動を、地域の人たちと一緒に展開されていることはすばらしいことです。このシンポジウムに実りある成果がありますように祈念します」と挨拶しました。
引き続き下條法文学部教授から、考古学研究室の地域貢献活動の歴史と現状について説明と報告があった後、7人の卒業生が地域での取り組みについて発表しました。
1.廣瀬岳志さん 宇和島市教育委員会
「文化的景観制度の活用−遊子水荷浦の段畑保存の取り組みから−」
2.高山 剛さん 松野町教育委員会
「河後森城跡と森の国山城の会」
3.高木邦宏さん 西予市教育委員会
「宇和盆地における遺跡の調査と里づくり」
4.渡邊芳貴さん 西条市教育委員会
「永納山城跡の保全と活用」
5.奥田奈々美さん 横山隆一記念まんが館
「地域とともに育てるまんが文化」
6.平塚幸人さん 仙台市縄文の森広場
「仙台市の考古系博物館のボランティアスタッフ」
7.梅木謙一さん 松山市考古館
「出前授業の実践」
続いて、文化庁記念物課埋蔵文化財部門の禰宜田佳男さん、関西外国語大学の佐古和枝さん、元愛媛新聞社の高木貞重さんをゲストコメンテーターに迎えてシンポジウムを開催しました。発表した卒業生達は、ゲストコメンテーターと意見を交換し、とても有意義な時間となりました。
広報室