平成19年6月18日(月)〜20日(水)の間、農学部附属演習林米野々森林研究センター等において、平成 19年度中国・四国地区大学附属演習林技術職員研修を開催しました。
この研修は、演習林のあり方、森林の管理運営に関する認識、方法論等について、理論と実際の両面から研鑽を行い、技術職員の資質の向上を図ることを目的として開催されています。今年は、愛媛大学の主催で開催し、中国・四国地区の国立大学及び東京大学北海道演習林、京都大学北海道演習林から総勢12人の技術職員が参加しました。
6月18日(月)
藤原三夫附属演習林長が、「森林の管理運営について」と題して講義を行いました。戦後から現代まで、森林に求めてきたものの移り変わり、そして、これから持続可能な森林経営を目指さなければならないことなど、大学の技術職員として演習林の管理運営をどのように行っていくのか、個々人が深く考えさせられた講義でした。
6月19日(火)
新居浜市の住友林業フォレスターハウス及び社有林内を視察しました。このフォレスターハウスには、パネルや模型による展示コーナー、森の仕組み、新居浜の自然について学べるVTR、別子銅山の歴史に関するVTR等が展示されています。
住友林業の職員から、厳しい地形条件の中での森林施業のため、最小限の林道網と架線集材での搬出方法で森林管理を行っていること、そして、林業に従事する若者へ技術を伝承することの苦労話等を話していただきました。現地視察では、樹齢95年ほどのヒノキ林に入り、間伐、植栽、独自の成長曲線の作成等を学びました。
6月20日(水)
小林修助教が、「森林環境教育の展開」と題して講義を行いました。愛媛大学演習林で取り組んでいるものの中から、視覚障害者を対象とした公開講座「森のソムリエ」と、現代GPでの持続可能な社会を目指した環境教育活動の紹介があり、終了後、演習林内の視察を行いました。
この研修は、演習林を保有している中国・四国地区の大学が、隔年で開催する研修であり、次回は、鳥取大学で開催する予定です。
農学部事務課