平成26年12月4日(木)、附属中学校で、NPO法人こころ塾塾長の村松つね氏をお招きし、附属中学校1年生と4校園の保護者を対象に、講演会「中学生のこころの不思議〜こころのSOSに気づこう〜」を開催しました。中学生になるとイライラしたり、怒りやすくなったり、こころのバランスがうまくとれないときがあります。今回の講演会は、思春期の子どものこころについての理解を深めるために、松山市保健所のご協力を得て実施し、生徒たちが自分自身や友だちの変化に気づき、保護者も含めて皆がこころの健康を保っていけるようにすることをねらいとしています。
まず、生徒向けの講演では、村松氏から1.自分自身のこころを知ること、2.自分のこころのSOSに気づいたときの上手な対処法、3.こころのSOSを出している友だちへの関わり方、4.こころの元気を保つための睡眠、栄養、休息、運動の大切さなどについて、説明がありました。生徒たちは、思春期には悩みやストレスを感じるのは誰にでもあり、一人で抱え込まないで信頼できる人に相談することが大切だということを学びました。
続いて、保護者向けには、1.スマホなどのディスプレイから出る光が睡眠を阻害するので使い方に工夫が必要である、2.子どものこころの不調のサインとその対処法、3.母親の笑顔が子どもの不安を解消すること、4.子どもを変えようとせず、わかろうとする気持ちで子どもの話に耳を傾ける、5.子どもの話を聴くときには5W(who、what、when、where、why)は使わない、6.家庭を子どもの安全地帯(充電基地)として子どもが安心できる場にする等の内容が説明されました。
講演会に参加した生徒たちからは、「悩むのは当たり前なんだということがわかって気が楽になった。」「よく分からないしんどさは当たり前なんだ。」「ちょうど不調を感じている時期だったので、話を聞くことができてよかった。」「近くに悩んでいる人がいるので、声を掛けてみたい。」「ゲートキーパーのことを知ることができてよかった。」などの感想があり、たくさんの気づきや発見がありました。
また、松山市保健所の伊賀里香主査保健師から、「ゲートキーパー」や相談窓口についての情報提供をいただきました。