平成26年6月20日(金)、愛大GP「伝統の継承プログラムを通したグローカルマインドの育成」事業として、道後聖母幼稚園で、教育学研究科と教育学部の学生グループが綿花の苗の植え替え活動を実施しました。
本事業は、本学が支援する教育改革促進事業(愛媛大学GP)で、昨年度に続き今年度も採択されたものです。忘れられようとしている地域の伝統を復権する作業を通して、自らの来歴を知り、伝統に立脚した人格を育成して、世界に通じるグローカルマインドを持つ人材を育成することを目的としています。
現在、愛媛県を含む四国で藍染めは衰退しており、同様に綿花栽培も衰退しています。そこで、伝統を復権するための作業として、5月30日(金)に学生グループと園児たちが綿花とタデアイの種を植え、栽培を始めました。そして、綿花の種が育ち、双葉が開いて大きく育ってきたため、6月20日に大事に育ててきた綿花の苗をプランターに植え替え作業を行いました。 園児たちは、種を植えてから興味を持って観察してきたので、植え替え作業にも興味津々でした。土の柔らかさや、どのくらいの穴を空けて植えるのかなどを教えてもらいながら、プランターに順番に並んでみんなで少しずつ土を入れました。植え終わると、園児たちは走ってジョウロを取ってきて水をかけていました。順調に育っているタデアイと共に大きく育つよう、園の先生と協働しながら今後も継続的に観察を行っていきます。
本実践は、昨年度に教育学部4年生の宮さゆりさんをリーダーとして、黒下苗子さん、前田莉菜さん、余越莉絵さんと松山大学の両田彩夏さん、寺西順平さんの6人が実施してきたタデアイ栽培プロジェクトを引き継ぎ、新たに愛媛県の伝統である綿花栽培を加えて発展させたものです。
道後聖母幼稚園との協働は今年で3年目を迎え、園長先生を始めとする教諭の方々との信頼関係も構築され、学生と先生方の協働による活動として、本事業が根付いてきました。今年から初参加となった1年生の加納綾乃さん、松本萌花さんも園の先生と協働して熱心に活動しており、地域と協働しながら未来を背負う人材が育っています。
本事業を通じて、学生は地域の一員として自覚と誇りを得、また目的達成のために地域の方と協働しながら、実践を行いました。また、多くの人との触れ合いを通して、グローバル化やグローカルマインドについて大きな知見を得ることに成功しました。
<教育学部>