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大学院教育学研究科と教育学部の学生グループが附属小学校でタデアイと綿花の苗の植え替え活動を実施しました【6月27日(金)】

平成26年6月27日(金)、愛大GP「伝統の継承プログラムを通したグローカルマインドの育成」事業として、附属小学校で教育学研究科と教育学部の学生グループがタデアイと綿花の苗の植え替え活動を実施しました。

 本事業は、本学が支援する教育改革促進事業(愛媛大学GP)で、昨年度に続き今年度も採択されたものです。忘れられようとしている地域の伝統を復権する作業を通して、自らの来歴を知り、伝統に立脚した人格を育成して、世界に通じるグローカルマインドを持つ人材を育成することを目的としています。
 現在、愛媛県を含む四国で藍染めは衰退しており、同様に綿花栽培も衰退しています。そこで、伝統を復権するための作業として、6月6日(金)に学生グループと2年花組の児童たち、山田純子教諭が綿花とタデアイの種を植え、栽培を始めました。
 児童たちは、タデアイはクラス全体で、 綿花は1人1つずつ栽培ポットに種を植えて大事に育ててきました。そして、種が育って大きくなってきたため、6月27日に苗をプランターに植え替える作業を行いました。植え替え作業では、土に石灰を撒きましたが、児童たちは「どうして白い粉が必要なの?」「校庭にある白線みたい!」など興味津々でした。学生たちも「綿花を育てる土は、普通の土とちょっとだけ違うので、校庭の白線に使う白い粉を混ぜるとよく育つんだよ」と説明し、児童たちの豊かな学びのために、一生懸命に応えていました。苗は夏には大きく育ち、たたき染めや生葉染めができるようになります。たたき染めや生葉染めの色の変化で、児童たちがどんな学びをするのか今から楽しみです。

 本実践は、教育学研究科1年の橋本愛さん、風呂圭祐さん、教育学部4年生の大倉智也さん、前田莉菜さん、米田朱菜さん、渡部歩美さんの6人が協働して、活動を実施しました。大倉さん、米田さん、渡部さんは、前年度附属小学校で同学年の教育実習に携わっていたため、児童たちは久しぶりに先生に会えて嬉しそうでした。
 本事業を通じて、学生は目的達成のために地域の方と協働しながら実践を行い、地域の一員として自覚と誇りを得ることができました。また、多くの人との触れ合いを通して、グローバル化やグローカルマインドについて大きな知見を得ることができました。

<教育学部>