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第2回 愛媛大学アジア歴史講演会「モンゴル・アウラガ宮殿遺跡における鉄器生産の一様相」を開催

平成20年4月26日(土)、メディアセンターにおいて、東アジア古代鉄文化研究センター主催の第2回愛媛大学アジア歴史講演会「モンゴル・アウラガ宮殿遺跡における鉄器生産の一様相」−2007年度夏期の調査成果から−を開催しました。

 この講演会は、愛媛大学アジア歴史講演会第1回「沙海の古墳 ニヤ発掘記」(2008年1月)に続き、開催したものです。
 まず、村上恭通センター長から、2007年8月から9月に日本チームとモンゴル科学アカデミー考古学研究所のメンバーとが共同して行った、チンギス=カンの本拠地「大オルド」とされるアウラガ遺跡の発掘調査に関する講演があり、鉄器生産の際に生ずる残滓(スラグ、鍛造剥片)の大規模な廃棄場の発見や、その作業場である「鍛冶工房」などの話がありました。
 続いて、発掘調査から浮かび上がるモンゴル帝国を支えた鉄の実像について、2007年度発掘隊の一員として参加した笹田朋孝研究員との意見交換が行われました。
 会場には、県内各地から考古学に興味を持つ多くの市民が集まり、実際に撮影された発掘調査の動画映像を用いた説明に、参加者たちは、熱心に聞き入っていました。

広報室