平成30年度,新たに「先端ナノ・バイオ分析研究ユニット」が誕生しました。
本学では,研究機能の更なる強化のため,愛媛大学リサーチユニット(RU)制度を設けています。本制度は,特色ある研究分野,先進的研究分野において優れた実績を有し,将来の発展が見込まれる研究グループを認定することにより,研究活動の更なる推進と活性化を図るものです。
平成30年度は,5件の新規申請があり,以下1件のRUを認定しました。
「先端ナノ・バイオ分析研究ユニット」
ナノ粒子を用いたバイオ分析と分光分析を組み合わせ,対象原因物質を高選択的かつ高感度に検出するための先端バイオ分析技術の開発を目的としています。
さらに,本手法を医学・医療応用および環境科学応用へ展開します。特に,アルツハイマー病をはじめとする疾病の早期診断を目指し,原因物質の微量検出を行います。また,環境汚染物質の高感度
検出および疾病との関連を明らかにする
先端分析システムの構築を目指します。
また,以下2件の平成27年度認定RUについては,認定期間の満了に伴い,事後評価および認定期間の更新に係る審査を実施しました。
「炭素繊維複合材料研究ユニット」
革新的炭素繊維複合材料開発に関する学術研究拠点の形成と高度技術者の育成を目的としています。
事後評価および認定期間の更新に係る審査の結果,当初の目的を達成し,今後の発展が大きく期待できると評価され,新たに3年間の認定を決定しました。
「超高圧材料科学研究ユニット」
超高圧下での材料科学研究を展開し,省エネルギー化や資源の有効利用といった社会の課題を解決できる新しい材料の開発を目的としています。
事後評価の結果,当初の目的を達成し,発展した形で認定期間を満了したことに加え,本学にとって特筆すべき取組を実施していると評価され,アドバンスドリサーチユニット(ARU)支援制度に基づき,活動経費の一部を支援することを決定しました。
なお,本RUは認定期間を満了し,平成30年度から地球深部ダイナミクス研究センターの新たな研究部門「超高圧材料科学部門」として活動します。
本制度により,本学の研究機能の強化につながることを期待しています。今後の各RUの発展と活躍に是非ご注目ください。
なお,各RUの紹介および制度の詳細については,先端研究・学術推進機構のホームページにおいて紹介しています。
<研究支援課>