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大学院農学研究科の野並浩教授が「日本農業工学会賞2018」と「新農林社賞」を受賞しました【5月15日(火)】

 2018年5月15日に東京大学中島董一郎記念ホール(東京大学弥生キャンパス)で開催された2018年度日本農業工学会において、愛媛大学大学院農学研究科植物工場システム学コース環境植物生理学研究室・愛媛大学プロテオサイエンスセンタープロテオミクス研究部門の野並浩教授が日本農業工学会賞及び新農林社賞を受賞しました。

日本農業工学会賞(上) 新農林社賞(下) (Click to enlarge.)

日本農業工学会賞(盾) (Click to enlarge.)

 日本農業工学会は、農業工学関連10学協会(平成29年4月現在:9学会、1協会)、農業電化協会127団体、総会員数14,853名で構成されております。本会は、農業工学に関する会員相互の協力により、農業工学及びその技術の進歩発達に資することを目的として設立されております。

 本会は、農業工学分野の学術や事業等に貢献した団体・個人を表彰することができ、特に優れた業績を上げた個人に日本農業工学会賞を授与することになっております。

 野並教授の受賞業績は「細胞膨圧計測に伴うソフトイオン化細胞分子計測の開発」であり、セル・プレッシャープローブを用いることで、生きた植物における細胞膨圧を含む水分状態計測を実施した後、植物体をほとんど破壊することなく計測に使用した細胞から細胞溶液を直接採集し、マトリックス支援レーザー脱離イオン化もしくはエレクトロスプレーイオン化法を用いることで細胞分子をソフトイオン化し、分子量関連イオンの定性・定量を行うことを可能にした計測法を開発した点が評価されたものです。この質量分析のソフトイオン化法の中でも特に、picoliter-Pressure Probe Electrospray Ionization (picoPPESI)質量分析(MS)法の開発により、植物細胞代謝物解析をリアルタイムで行うことができ、植物体本体を破壊することなく連続して細胞分子計測が可能となりました。picoPPESI-MSの開発により、1細胞メタボロミクス計測における革新的な研究の進展につながり、農業工学分野のみでなく他の科学分野へも大きく貢献したことが評価されました。 

 同時に、野並教授は農業工学分野において特に優れた研究業績をあげ、農業の発展に寄与したことが評価され、新農林社賞を受賞されました。新農林社は、「農機新聞」や月刊「機械化農業」等を出版する会社で、農業生産、農家生活の維持に不可欠の農業機械と施設、農業工学分野全般の情報を社会に発信している会社です。

 学会総会で開催された受賞式では、日本農業工学会長の大政謙次氏と株式会社新農林社代表取締役社長の岸田義典氏から賞状と盾、記念品が贈呈されました。その後、野並教授は、受賞講演を行いました。

<大学院農学研究科>