国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和4年度新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点活用研究領域)」に、プロテオサイエンスセンター複合体生命機能解析領域マラリア研究部門の高島英造准教授の研究課題が採択されました。
マラリアは全世界で年間60万人が犠牲となる寄生虫感染症であり、その撲滅が望まれています。その高致死率なイメージとは裏腹に、マラリアに複数回かかると免疫を獲得することが可能です。したがって流行地の成人は、マラリアに感染しても無症状のままであることが多いため、自分の感染に気が付かないまま、その地域のマラリア流行を維持しています。そのため、マラリアの流行を正確に把握することは未だ不可能となっています。
そこで本事業では、コムギ胚芽無細胞タンパク質合成系を用いて独自に開発したマラリア原虫タンパク質アレイを用いて、無症状のマラリア感染者を簡便に検出するための血清バイオマーカーの探索を行います。
本事業で開発されるバイオマーカーを用いることで、マラリア無症状感染者の多く存在する地域を特定し適切な対策を行うことが可能であり、マラリアの撲滅を大きく推進することができます。
研究概要
課題名 | マラリア流行クラスターを検出するナショナルサーベイランス技術の確立 |
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研究代表者 | プロテオサイエンスセンター 高島英造准教授 |
研究開発期間(予定) | 令和4年5月~令和7年3月 |
参考Webサイト
<プロテオサイエンスセンター>