令和6年7月8日(月)、愛媛大学附属高等学校で1年生123人を対象に、仁科弘重学長が「社会システムの再構築に参画しましょう」と題した学長講話を行いました。
仁科学長は、少子化による人口減少と長寿命化による高齢労働者増加の中で、わが国が抱える課題を踏まえ、地方にある大学として愛媛大学が取り組むべき課題について説明しました。また、具体的な数字やグラフを示し、地方県にとって懸案事項となっている「大学進学時・卒業時の大都市圏への人口流出」について、各県の大学進学率及び自県内大学進学率とも当該県の大学進学収容率と正の相関関係があることがわかっており、地方県の大学入学定員の議論において考慮すべき事実であることも明らかにしました。
この学長講話は、本校が実施している高大連携事業の「産業社会と人間」という授業で毎年実施しています。「産業社会と人間」は、地域の歴史・文化、環境などを理解することによって地域の課題を発見し、自ら探求する力を身に付けるための授業です。生徒たちにとっては、学長をはじめ、愛媛大学のすべての学部の大学教員の講義等を直に受けることができ、進路を考える上で重要な授業となっています。
<附属高等学校>