令和6年10月19日(土)、地域協働センター中予にて、「裸麦が創る食と農の未来フォーラム2024~裸麦の周知・利用拡大に向けて~」を開催しました。本フォーラムは、健康機能性等の裸麦の特徴や利用拡大の可能性について、産官学の各々の視点から紹介し、裸麦の利用拡大や消費拡大を図るきっかけとすることを目的に開催したもので、愛媛大学教職員・学生、県内外の企業、農業関係者、高校、国や自治体の各機関等から145人以上の方が参加しました。
はじめに治多伸介農学研究科長、加藤章東温市長、中国四国農政局の足立整生産部長の開会挨拶を行い、続いて足立生産部長が「はだか麦をめぐる現状」、松山短期大学の垣原登志子教授が「スーパーフードはだか麦!日本食品標準成分表への収載を見据えて」、有限会社ジェイ・ウィングファームの牧秀宣代表取締役が「愛媛の裸麦、未来へ紡ぐ」と題した基調講演を行いました。
講演後のパネルディスカッションでは、「はだか麦を知る、食べる、伝える。えひめから全国へ」をテーマに、中国四国農政局生産部生産振興課の小林桃佳課長補佐、愛媛県農林水産部の小川英伸農業振興局長、牧代表取締役、株式会社曽我増平商店の曽我尚登代表取締役、東温市の今井恵都子栄養教諭、垣原教授の6人がパネリストとして登壇し、荒木卓哉附属ハダカムギ開発研究センター長の進行のもと、今後の裸麦の生産振興と需要拡大に向けての方向性について議論しました。
最後に今村健志地域協働センター中予センター長による閉会の挨拶があり、フォーラムは盛会のうちに終了しました。また終了後には、地元企業および団体等による裸麦を用いた商品の展示見学会が行われました。
ハダカムギ開発研究センターでは今後も、科学的知見に基づいた裸麦の育成、健康機能性の探索や商品開発を通して情報を発信し、これらの活動を通して、消費者や地域の方々に裸麦についてもっと知っていただき、地域の食文化としての継承と発展に繋げていきたいと考えています。
<大学院農学研究科>