令和7年7月13日(日)、「愛媛大学理学部公開講座~エネルギーからみる自然の法則と持続可能な未来~」を開催しました。本講座は、高校生の科学学習プログラム「四国型次世代科学技術チャレンジプログラム(SHIN-GS)」の基盤学習と連携し、SDGs推進室の後援のもとで実施しました。当日は、SHIN-GS 受講生を含め、会場とオンラインを合わせて、約40人の参加がありました。
はじめに、前原常弘理学部長から開会の挨拶がありました。
講座1では、佐藤拓也助教が「非線形シュレーディンガー方程式で理解する、光と通信の様子」と題して、光通信のファイバー内で電磁波のエネルギーが散逸する様子の解析と、そのために必要な数学的な道具について、丁寧に話しました。
講座2では、宮田竜彦准教授が「自由エネルギーって何だろう? -分子の形や結合を説明できる!?-」と題して、気体の拡散や化学反応の進む向きが自由エネルギーという物理量によって支配されている様子を論じ、タンパク質分子の形の予測への応用にも触れました。
それぞれの講座の後には、参加者からの質疑があり、ご参加の皆さんの科学への関心の高さがうかがえました。参加者アンケートでは、「自然法則を、数学・物理の視点から考えることができ、新しく知ることも多くて楽しかったです」「今回はオンラインでの参加だったので、次に開催されるときは現地に行きたいと思います」などの声がありました。
今回の公開講座は、愛媛CATVにて7月下旬以降に複数回放送されます。
愛媛大学理学部では、今後もSHIN-GSとも連携しながら、このような講座を企画していく予定です。
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