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大学院理工学研究科の小林真也教授がデジタル庁主催の 「good digital award 2022」 において「農業/水産業/林業/食関連部門」最優秀賞を受賞しました【9月20日(火)】

令和4年9月20日(火)デジタル庁の行う「good digital award 2022」において大学院理工学研究科所属の小林真也教授が、「農業/水産業/林業/食関連部門」で最優秀賞に選定されました。

小林教授の取組は「漁業を支える宇和海海況情報サービス『You see U-Sea』の実現」で、愛媛県農林水産研究所水産研究センター、漁業関係者、学内の南予水産研究センターや沿岸環境研究センターとの協働において、情報工学、通信工学等のデジタル技術を活かした活動が評価されました。

愛媛県の養殖業は魚類生産量において全国1位の約25%、真鯛に到っては全国の約58%を生産するなど、我が国の食を支えています。養殖業において、海水温は、魚介類の生育や給餌に影響を与え、また、赤潮や魚病の発生リスクにも関係しています。多地点かつ多深度の観測により、養殖海域の海水の急激な入れ替えを引き起こす「急潮」や「底入り潮」の発生や規模を把握することが必要となります。

このため、愛媛県と愛媛大学では以前から宇和海に水温観測装置の設置を行ってきましたが、装置が高額なことや維持費がかかること、データの迅速な提供が難しいこと等の課題がありました。
そこで、この取組では、安価で高性能な常時多深度海水温観測装置の開発、南北約65kmにわたるセンサーネットワークの構築、既存の観測装置からの情報を変換し、独自開発観測装置の情報と共に集約するデータ集積サーバの構築、漁業者に分かりやすい海水温多深度時系列変化表示、海水温三次元分布アニメーションの実現を行いました。これらの技術により、宇和海の全域において、養殖業の生育管理、赤潮・魚病対策に必要なアルタイム情報海水温を分解能0.1度で公開する宇和海海況情報サービス「You see U-Sea」を構築しました。

現在、宇和海の養殖漁業者数881軒に対し、有効アクセス数は1日平均600件、赤潮発生期には1日1000件近くを記録しています。定時参照者も多く、宇和海の養殖業の営みを変えました。永年、経験や勘が必要とされていた養殖業が、データ駆動型の生業に変化する事で、若者の新規就労も容易になると期待されています。

この取組では、研究活動のみならず、デジタル人材育成教育として実施され、成果の社会実装の実現に加え実践力を備えた人材の育成、輩出も行いました。

今日では、「You see U-Sea」の持続的な管理・運営を目的として、愛媛県が中心となり、漁業関係5団体、宇和海周辺5市町、愛媛県、愛媛大学で構成されている宇和海水温情報運営管理協議会(事務局:愛媛県)が設立されています。

「good digital award」受賞発表Webページ 
 ※「農業/水産業/林業/食関連部門」をご覧ください。

参考

<工学部>