令和7年11月27日(木)、28日(金)に徳島県立農林水産総合技術支援センターで開催された「日本作物学会四国談話会第62回講演会」にて、大学院農学研究科食料生産学専攻農業生産学コース2年生の山中美里佳さんと農学部食料生産学科農業生産学コース4年生の犬伏笑里さん(ともに作物学研究室所属)が優秀発表賞を受賞しました。
山中さんの発表題目は、「イネの開花期高温による不稔発生の着粒位置による差異」です。イネにおいて、開花期の高温は受粉及び受精に影響を与え不稔発生の要因となります。近年、日本各地で猛暑日が観測されており、高温不稔の発生が懸念されています。この不稔発生が着粒位置により異なる可能性があることは報告されていますが、全てのイネで共通であるのか、生態型や品種により異なるのかは明らかではありませんでした。山中さんは、イネ8品種を用い、同一品種内において不稔籾の発生率が着粒位置により異なること、また品種及び生態型により傾向が異なることを明らかにしました。
犬伏さんの発表題目は、「開花直前の高温がイネの稔実に与える影響およびその品種間差異」です。35℃以上の高温は、イネの不稔を発生させ、収量低下の要因となるため、高温不稔のメカニズムの解明が求められています。また、高温感受性は開花時に最も高いことが知られており、これまでの研究の多くは開花時の高温に着目されてきましたが、開花1~2日前の高温が稔実へ与える影響は不明瞭なままでした。犬伏さんは、開花直前の高温によって不稔が発生し、品種間差異があること、並びにその不稔発生及び品種間差異には花粉の発芽能力が関与していることを明らかにしました。
これらの研究は、農学研究科の畠山友翔助教と荒木卓哉教授のもと取り組んだもので、その研究成果及び発表に対する質疑応答が高く評価され、受賞に至りました。


<農学部・大学院農学研究科>

