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プレスリリース

脱皮殻を背負う幼虫!?その奇妙な行動のしくみを解明 ~脱皮殻をリサイクルして自切をする可能性~

概要

 愛媛大学農学部 吉田貴大研究員とランドケアリサーチ(ニュージーランド)のR. A. B. Leschen博士の研究チームは、オオキノコムシ科の小型甲虫Toramus属とLoberoschema属の幼虫形態を明らかにしました。
 さらに、Toramus属の幼虫は全ての脱皮殻を腹端部に積み重ねており、これらの脱皮殻が4本のフック型の刺毛で保持されていることを解明しました。この積まれた脱皮殻は、天敵の攻撃に対して切り離される、つまり“自切”する可能性が示されました。これが事実であれば、既知の尾部自切(トカゲなどの尻尾切り)および付属肢自切(節足動物の脚や触角などの切捨て)とは異なる、新たな現象“脱皮殻自切”の発見となります。

 

 本研究は、アメリカ甲虫学会の学会誌The Coleopterists Bulletinへ掲載される予定です。

プレスリリース資料はこちら(PDF 1,396KB)

 

お問い合わせ先

愛媛大学農学部環境昆虫学研究室 日本学術振興会特別研究員 吉田貴大

Mail  yoshida_toritoma@yahoo.co.jp