プレスリリース

重症熱性血小板減少症候群の治療に関する臨床研究を開始

愛媛大学安川正貴副学長(大学院医学系研究科・教授)は、長崎大学・河野茂副学長および国立感染症研究所(以下、感染研)ウイルス第一部・西條政幸部長とともに、重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS)に関する自主研究組織を立ち上げ、新規薬物療法についての臨床研究を速やかに開始いたします。
本臨床研究へ、SFTS 患者の登録を希望される場合は、下記問い合わせ先にある臨床研究事務局にご連絡願います。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは

SFTS は、2011年に中国の研究者らによって発見されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新規ウイルスによるダニ媒介性感染症で、重症例では神経症状、出血傾向、血球貪食症候群、多臓器不全などが出現する致命率が極めて高いウイルス感染症です。2013年1月には日本でもSFTSが発生していることが明らかになり、本年6月1日までに、西日本を中心に185名の患者が確認され、うち47名が死亡しています。
SFTS ウイルスを保有するマダニは国内各地で確認されており、SFTS の患者発生地域も拡大しているため、有効な治療法の開発が望まれます。

今年度実施する本臨床研究の結果に基づき、病態解明を含めた科学的な評価を行う予定であり、是非、研究へのご協力をお願いいたします。

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お問い合わせ先

愛媛大学大学院医学系研究科 血液・免疫・感染症内科学講座 (臨床研究事務局) 東 太地、安川正貴

Tel 089-960-5296