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プレスリリース

世界初 アレルギー炎症の抑制メカニズムを解明~アレルギー疾患の新規治療法の開発に期待~

愛媛大学大学院医学系研究科の山下政克(やました まさかつ)教授らの研究グループは、世界で初めて免疫を正常に保つ作用のある転写抑制因子注1)Bach2(バック2)が、アレルギー炎症の発症を抑えるメカニズムを解明しました。これまで、Bach2 がアレルギー炎症の発症や悪化を防ぐ働きを持って
いることは知られていましたが、そのメカニズム(背後にある分子機構)については解明されていませんでした。
今後、今回の研究成果を利用し、このメカニズムを制御する方法を開発することで、アレルギー疾患の予防法や新しい治療法の確立に繋がることが期待されます。
本研究成果は、英国科学誌「Nature Communications」に掲載され、オンライン版で公開されています。

注1)転写因子:特定のDNA配列を認識してDNAに特異的に結合し、遺伝子の転写(DNAを鋳型にmRNAをつくる)を制御する一群のタンパク質。転写を抑制するものを転写抑制因子、活性化するものを転写活性化因子という。

掲載誌

Nature Communications

論文目録

Bach2-Batf interactions control Th2-type immune response by regulating the IL-4 amplification loop
(和文)Bach2とBatf の複合体はIL-4増幅ループを制御することでTh2型免疫応答を調節する

共同研究者

愛媛大学大学院医学系研究科 教授 山下 政克
愛媛大学医学部附属病院先端医療創生センター 助教 桑原 誠
大阪大学免疫学フロンティア研究センター 教授 黒崎 知博
愛媛大学プロテオサイエンスセンター 教授 澤崎 達也、 講師 武森 信暁
愛媛大学大学院医学系研究科 教授 安川 正貴
千葉大学大学院医学研究院 教授 中山 俊憲
公益財団法人 かずさDNA 研究所 副所長 小原 収

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お問い合わせ先

愛媛大学大学院医学系研究科 教授 山下 政克

Tel 089-960-5274
Fax  089-960-5275
Mail  yamamasa@m.ehime-u.ac.jp