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プレスリリース

愛媛大学大学院理工学研究科 内藤 俊雄教授が日本化学会第96春季年会のハイライト講演に選出(記者会見を開催)

 このたび、「光照射による分子結晶の伝導性・磁性制御法の開拓」についての研究が評価され、今年度の「日本化学会学術賞」を受賞した愛媛大学大学院理工学研究科 内藤 俊雄教授の受賞講演が、3月24日~27日に同志社大学で開催される日本化学会第96春季年会のハイライト講演に選出されました。
 同年会は、毎年全国から外国人研究者も含め1万人近い参加者があり、その中から3件程度がハイライト講演として選ばれます。講演は、今年度受賞した日本化学会学術賞の受賞講演で、これまでの研究の軌跡や成果を英語で1時間講演する予定です。
 今回の選出を受け、同年会の開催を前に、東京の日本化学会本部で実施される記者会見におきまして、内藤教授が報道機関の皆さまに向け、ミニプレゼンテーションを行います。

日時

平成28年3月7日(月)14:00~16:00

場所

日本化学会 6階会議室
(101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5)

講演タイトル

Development of Control Method of Conduction and Magnetism in Molecular Crystals
(光照射による分子結晶の伝導性・磁性制御法の開拓)

記者会見テーマ

  1. 第96春季年会
  2. 春季年会ハイライトミニプレゼンテーション(各6~8分程度)
  3. 第7回化学遺産認定

出演者

第96春季年会実行委員長    三浦 雅博
化学遺産委員会委員長    植村  榮
ATP企画小委員会委員長    安平次 重治
ハイライト講演の先生方
日本化学会筆頭副会長・広報委員会委員長    黒田 一幸

 

内藤 俊雄教授の研究の概要と成果

研究タイトル「光照射による分子結晶の伝導性・磁性制御法の開拓」

本研究では、本来磁性も伝導性も示さない有機物等の物質に光を当てるだけで瞬時に伝導性・磁性を示す物質を開発しました。光を消した後も機能が残っている場合と、光をつけたり消したりするとそれに追随する場合とに分けられ、そのどちらにするかは目的に応じて物質を選びます。
 伝導性の機能は、電気製品のほか、パソコンや携帯電話などの通信や情報処理に使われており、一方、磁性は磁石のような機能で、情報処理において記憶素子(メモリー)として使われています。研究により開拓した機能は、将来の半導体材料として期待される有機物や金属錯体といわれる物質群への付与をはじめ、素子への加工や電気・光・磁気エネルギーの相互変換など、様々な応用が期待されます。

「日本化学会学術賞」とは

 日本化学会は1878年(明治11年)に創立され、会員約3万名を擁する日本最大の基礎及び応用化学の学会です。学会が毎年選考する「学術賞」は、「本会会員であって、化学の基礎または応用のそれぞれの分野において先導的・開拓的な研究業績を挙げた者で、優れた業績を挙げた者に授与する」ものです。学術賞は本学会最高の栄誉である「日本化学会賞」に次ぐもので、今回で第33回目となります。本学会の下部組織に当たる分野ごとの分科会や支部会から推薦を受けた候補者の中から選考され、物理化学、有機化学といった化学の6つの分野から全国で毎年数人(最大10人まで)が受賞します。愛媛大学では、平成6年度(第12回)に当時工学部の尾崎庄一郎教授「生理活性物質-抗ガン剤および細胞内情報伝達物質の合成」が受賞しています。

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お問い合わせ先

大学院理工学研究科環境機能科学専攻 教授 内藤 俊雄

住所 〒790-8577 愛媛県松山市文京町2-5
Tel 089-927-9604
Mail  naito.toshio.mu@ehime-u.ac.jp