愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター（GRC）の世界最硬ヒメダイヤと、物質・材料研究機構（NIMS）が開発した超伝導CVDダイヤモンドを組み合わせることにより、超伝導物質の探査に有効な新しい超高圧装置を開発しました。
　ヒメダイヤは、GRCが開発した、世界で最も硬い物質であるとともに、普通の単結晶ダイヤモンドに比べて割れにくい性質も併せ持っています。一方、NIMSでは、化学気相成長（CVD）法により超伝導特性を示す導電性ダイヤモンドの開発に成功しています。両者を組み合わせることにより開発した本装置は、超高圧下で試料の電気抵抗を容易に測定でき、今後、未知の超伝導物質をはじめとした新物質の発見や電気的特性の解明に応用される見込みです。

GRC

　GRCは、平成25年度に共同利用・共同研究拠点「先進超高圧科学研究拠点（PRIUS）」として、文部科学省の認定を受け、また来年度からの法人化第三期においても同拠点として引き続き認定されています。本研究は平成27年度のPRIUSにおける研究課題として、NIMSの高野義彦グループリーダーらとGRCの入舩徹男センター長らのグループにより行われた共同研究の成果であり、2月23、24日に愛媛大学で行うPRIUSシンポジウムにおいて発表します。

記者会見日時

平成28年2月23日（火）　10時00分～11時00分（受付9時30分～）

場所

理学部　総合研究棟I　　4階　共同会議室

会見者

国立大学法人　愛媛大学　地球深部ダイナミクス研究センター長    入舩　徹男
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 環境・エネルギー材料部門　ナノフロンティア材料グループ長 高野 義彦

※詳細な研究成果については、 2月22日14時にプレスリリースいたします。

プレスリリース資料はこちら

（物質・材料研究機構との共同リリース）