!

重要なお知らせ

プレスリリース

126 億光年彼方の宇宙で成長中の小さな銀河を多数発見 ~そしてすばるやハッブルで見えない世界へ~(自然科学研究機構 国立天文台との共同リリース)

発表タイトル

126 億光年彼方の宇宙で成長中の小さな銀河を多数発見Z49_Fig4
~そしてすばるやハッブルで見えない世界へ~

発表者

小林 正和(愛媛大学 宇宙進化研究センター 特定研究員)
ほか

発表機関

自然科学研究機構 国立天文台、愛媛大学

発表方法

ウェブサイトでの研究成果公開(ウェブ発表)
発表内容を下記ウェブサイトに掲載します

愛媛大学 宇宙進化研究センター

 

概要

 私たちはハッブル宇宙望遠鏡の基幹プログラム“宇宙進化サーベイ”、「コスモス・プロジェクト」の一環として、すばる望遠鏡の主焦点カメラで 126億光年彼方の宇宙に約80個の若い銀河を発見しました。ハッブル宇宙望遠鏡の高性能サーベイカメラが撮影したこれらの銀河の画像を解析したところ、54個の銀河で詳細な形を調べることができました。8個は二つの小さな銀河の集まりで、残り46個は一つの銀河のように見えていますが、少し伸びた構造をしていました。コンピュター・シミュレーションを駆使して調べたところ、二つ以上の小さな銀河が非常に近い距離にある場合に、観測された少し伸びた構造が再現できました。126億光年彼方の宇宙では、小さな銀河の塊が衝突することで星が活発に作られ、大きな銀河へと育っていく途上にいることがわかりました。

発表雑誌

雑誌名

Astrophysical Journal, volume 819, article id. 25

論文タイトル

“Morphological Properties of Lyman Alpha Emitters at Redshift 4.86 in the COSMOS Field: Clumpy Star Formation or Merger?”

著者

Masakazu A. R. Kobayashi; Katsuhiro L. Murata; Anton M. Koekemoer; Takashi Murayama; Yoshiaki Taniguchi; Masaru Kajisawa; Yasuhiro Shioya; Nick Z. Scoville; Tohru Nagao; Peter L. Capak

 

プレスリリース資料はこちら

(自然科学研究機構 国立天文台との共同リリース)

お問い合わせ先

研究内容について

住所 愛媛大学 宇宙進化研究センター 特定研究員 小林正和(こばやし まさかず)
Tel 089-927-8411
Mail  kobayasi@cosmos.phys.sci.ehime

すばる望遠鏡について

住所 国立天文台ハワイ観測所 広報担当サイエンティスト 藤原英明(ふじわら ひであき)
Tel +1-808-934-5922
Mail  hideaki@naoj.org