プレスリリース

薬物相互作用に関する情報の国際的な統一に向けて

愛媛大学医学部附属病院薬剤部の川上幸伸薬剤師、医療情報部の木村映善教授らの研究グループは、日本の医薬品コードであるYJコードと国際的な標準医薬品用語であるRxNormを対応させることで、薬物相互作用(Drug-Drug Interaction; DDI)に関する国際的な情報を統合する研究を行いました。
日本国内のDDI情報だけでは、重篤なDDIを見逃す可能性があるため、国際的なデータを統合して網羅性を高める必要があります。本研究では、YJコードをRxNormに対応させる手法を開発し、日本と海外のDDI情報を比較しました。その結果、それぞれのDDI情報に臨床的に重要なデータを追加し、一貫性を持つように調整される必要があることを示しました。この研究により、DDI情報を含めた医療関連のグローバルなデータの共有や分析の促進が期待されます。

論文情報

掲載誌:Journal of the American Medical Informatics Association
題名:Toward a unified understanding of drug-drug interactions: mapping Japanese drug codes to RxNorm concepts
(和訳)薬物相互作用の統一的理解に向けて:日本の医薬品コードとRxNormのマッピング
著者:Kawakami Y, Matsuda T, Hidaka N, Tanaka M, Kimura E
DOI:10.1093/jamia/ocae094
URL:https://academic.oup.com/jamia/article/31/7/1561/7676021

本件に関する問い合わせ先

愛媛大学医学部附属病院薬剤部
川上 幸伸