令和元年8月7日(水)、8日(木)に「こども霞が関見学デー」が開催され、文部科学省において本学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)が高圧力に関する実演とともに、ヒメダイヤを用いた体験イベントを実施しました。
「こども霞が関見学デー」は、文部科学省をはじめとした府省庁等が毎年合同で開催しており、子供たちが夏休みに広く社会を知る体験活動の機会とするとともに、府省庁等の施策に対する理解を深めてもらうことを目的とする大学や各種団体が出展するイベントです。今回、愛媛大学として初めてこのイベントにGRCが参加しました。
今年の見学デーでは、文部科学省だけで6,000人を超える参加者がありました。GRCが実施した実演・体験イベント「ダイヤモンドよりも硬いダイヤモンドって?」は、情報ひろばラウンジ(旧文部省庁舎1階)のセミナールームで行われ、子どもやその保護者など、当初予定していた定員の2倍近い約280人のみなさまにご参加いただきました。
イベントでは、入舩徹男GRCセンター長からの挨拶の後、GRC大藤弘明教授と本学理工学研究科大学院生の川村英彰さんによる、高圧力を利用して室温で氷を作る実験や、モースの硬度計を用いた鉱物の硬さくらべ、ヒメダイヤ製乳鉢による天然ダイヤモンドの粉砕・粉末化など、子供たちの興味を引く実演や関連するクイズが行われました。また、実演後に行われた、ヒメダイヤを芯にしたヒメダイヤペンでガラスに文字や絵を描く体験コーナーも大人気で、参加者からは「今回一番面白かった」という声も寄せられました。
並行して、文部科学省エントランスではヒメダイヤの展示(7月1日~8月9日)も行っており、参加者の多くに実演・体験で紹介したヒメダイヤの実物を見ていただき、高圧力の技術やそれを活用した地球内部の研究・新材料の創成に関する先端研究についての理解促進も図りました。なお、GRCによるイベントは文教ニュース8月12日版で紹介された他、「文部科学広報」、「月刊社会教育9月号」、文部科学省HP等でも紹介が予定されています。なお、このイベント参加やエントランス展示は、本学の開学70周年記念事業の一環として行われました。
<地球深部ダイナミクス研究センター>