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「令和2年度 IoTの安心・安全かつ利用環境の構築(IoT利用環境の適正な運用及び整備等に資するガイドライン等策定)」事業に採択(代表・理工学研究科・小林真也教授)されました

 愛媛大学では、総務省の実施する「令和2年度 IoTの安心・安全かつ利用環境の構築(IoT利用環境の適正な運用及び整備等に資するガイドライン等策定)」事業に応募し、採択(代表・理工学研究科・小林真也教授)されました。

 応募は全国で17件あり、採択件数は4件でした。

 応募申請は、愛媛県、株式会社NTTドコモ、電気興業株式会社と共に行っています。

 事業概要は、昨年度、小林教授が開発した遊魚三次元位置測定装置(2020年3月特許出願)を、洋上の生け簀での利用の実現と、その社会実装により水産業に資することを目指したものです。

 遊魚三次元位置観測装置は、水中空間内を游泳する魚を三次元空間内で位置の特定を行える装置で、この装置を用いる事で、魚数の計数や、魚の活性、魚の運動ベクトル(游泳ベクトル)を高い精度で得ることができます。これにより養殖における適正給餌量の決定や、出荷量の適正管理が行えます。また、魚病や赤潮の影響についても、観察できます。

 この事業では、遊魚三次元位置観測装置を洋上の生け簀に設置するために必要な、洋上生け簀からのデータの伝送に、新しい無線通信技術である5Gを利用することを目指し、洋上に設置されたIoT機器の送信機と、陸上に設置した基地局との間での電波の伝搬等に関する定量的計測・評価を行い、5Gの利活用における知見を得ることを目標としています。

 また、この事業の成果は、愛媛の主要産業である水産業の振興に資するものとして活用する事が予定されています。

参考
選考結果に関する総務省報道資料
電気興業株式会社のトピックス一覧
宇和海海況情報サービス 『You see U-Sea
 ※小林教授の研究グループでは、これまでにも、海水温情報などの海況情報を提供する宇和海海況情報サービス
   『You see U-Sea』(運営:宇和海水温情報運営協議会)の開発や、常時多深度海水温観測装置の
     開発など、ICTの研究成果や技術を地域の活性化につなげる社会実装を進めています。