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沿岸環境科学研究センターの神田宗欣さんが第44回鳥類内分泌研究会で若手研究奨励賞を受賞【12月12日(土)】

 令和2年12月12日(土)にオンラインで開催された第44回鳥類内分泌研究会で、沿岸環境科学研究センター(CMES)化学汚染・毒性解析部門 環境毒性学研究室(岩田久人教授)に所属する大学院理工学研究科博士後期課程の神田宗欣さんが、研究会で優れた発表をした学生に授与される若手研究奨励賞を受賞しました。

 神田さんは、「ex-ovoニワトリ胚におけるリン酸トリス(2-クロロエチル)(TCEP)の心血管毒性作用機序の解明」と題した口頭発表を行いました。有機リン系の難燃剤は、近年世界中で使用が拡大しており、野生生物体内から検出が確認されている人工化学物質です。神田さんの研究では、有機リン系難燃剤の一種であるTCEPが鳥類胚に与える影響を調査し、ニワトリ胚の殻なし孵化システムを用いた解析及び遺伝子発現解析により、心臓血管系に顕著に影響が生じる点を明らかにしました。

 本大会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインで開催され、大会に参加した学会理事・実行委員による審査を経て、発表要旨や発表の明快さ、質疑応答の的確さなどが評価され、今回の受賞に至りました。

 

<沿岸環境科学研究センター>