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法文学部公開授業「経営管理論」で徳武産業会長が講演しました【5月17日(火)】

 平成28年5月17日(火)、南加記念ホールで、法文学部専門科目「経営管理論」(担当:和田寿博教授)の公開授業を行いました。今回は、徳武産業株式会社代表取締役、香川県中小企業家同友会会員、十河孝男氏をお招きし、受講生180人を対象に講演いただきました。
 開講に先立ち、共催団体である愛媛県中小企業家同友会の平野敬三代表理事(株式会社平野代表取締役)が、愛媛県、香川県の中小企業家同友会の概要を紹介しました。
 徳武産業は、1957年に創業し、長年手袋縫製を主な事業としてきましたが、90年代の円高と生産拠点の海外移転を背景に、大手企業の下請けからの脱却を模索していきました。高齢者介護施設で働く知人から、「履物が転倒の原因になっている」と聞き、人それぞれにあった「片方だけのシューズ」「左右が異なるシューズ」の開発製造に着手し、累計900万足の「あゆみシューズ」を送り出しました。『日本でいちばん大切にしたい会社』第3巻で紹介され、第1回『四国でいちばん大切にしたい会社大賞』(四国経済産業局長賞)を受賞しています。
 十河氏は、自身の会社経営を振り返り、経営危機は自らに課せられた試練であり、成長の機会、仕事を通じて社会に貢献し、「ありがとう」と感謝される経営に取り組んだことを紹介しました。
 受講した法文学部2回生の女子学生は、「将来、経営者を志望し、社会の在り方や経営学を勉強している。起業の前に徳武産業のような会社で働き、研鑽してみたい」と感想を述べました。また、授業担当の和田教授からは、「十河氏のお話に涙する学生が見られた。大切にしたい会社、私が推薦したい未来型の会社とは、経営理念・経営指針等を確立した科学的な経営、共に学び共に育つ社会的経営、何よりも人を生かす経営を行っている。そのような会社を研究し、学生や国民に紹介し、よりよい会社と社会を育みたい。そのためには学生が主人公の大学教育が求められる」との言葉がありました。