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「地球温暖化防止フォーラム」を開催

 平成18年1月28日(土)、松山市立子規記念博物館4階講堂において、地球温暖化問題についてより多くの県民の皆さまに理解を深めていただくために、愛媛県地球温暖化防止活動推進センターと愛媛大学の共催により「地球温暖化防止フォーラム」を開催し、400人の参加がありました。
 フォーラムでは、温暖化問題の世界的権威である東京大学気候システム研究センターの住明正教授による『地球温暖化をめぐる最近の話題』の講演があり、続いて愛媛県環境創造センターの立川涼所長の司会により、本学の武岡英隆沿岸環境科学研究センター長、末田達彦農学部教授らによる『地球温暖化にどう対処するか』をテーマとした討論会を行いました。
 講演会では、地球全体の温度、風、海流などの科学的知見から気候システムについて説明がありました。住教授からは「21世紀の世界を支配するのは、科学や文化の力。温暖化に対応することは、現在のエネルギー問題、食糧問題、貧困の問題などの解決をも促す。省エネ、省資源については、無理をしないで、自然体で取り組んでほしい」とのメッセージがありました。
 討論会では、温暖化について、住教授は、空の情報、気候システムから、武岡教授は、海、特に瀬戸内海の現状(宇和海の冬の気温上昇によるクラゲの大発生)から、末田教授は、山、森林の状態など植生の変化から、それぞれ研究報告と問題提起がありました。
 最後に、武岡教授は「もったいない」という言葉を引用し、少し辛抱・我慢する姿勢を、末田教授は「俳句をつくる」ことで精神的な充実、新しいライフスタイルへの転換を、立川所長は、「地球温暖化への対応については、研究者からの情報提供をひとつの参考として、皆さんが身近な生活の中で、具体的に何か少しでも変わっていただきたい」と呼びかけるとともに、行政に対しては、社会に対する真の情報公開が重要であると訴えました。

広報室