平成27年11月13日(金)、医学部附属病院地域医療支援センターが第5回地域医療再生セミナーを開催し、本学関係者をはじめ、愛媛県及び県内各市町の行政機関、医師会、各関連病院等から約110人の参加がありました。
地域医療支援センターでは、地域医療に従事する医師を確保し、その定着を図ることにより、医師の地域偏在を解消するための事業を実施しています。その一環として、県内各地域の医療体制の現状と展望、地域医療における機能分担や医療連携等について、関係者の理解を深めることを目的とした「地域医療再生セミナー」を毎年開催しています。
今回のセミナーでは、地域医療関係各講座等の取組みを紹介したほか、「地域医療の充実・発展を目指して」と題した討論会を行いました。はじめに、満田憲昭医学系研究科長及び三浦裕正病院長から開会挨拶があり、その後、高橋敏明地域医療支援センター准教授がセンターの活動報告を行いました。
続いて、以下のプログラムで講演が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
- 「地域医療学講座の活動報告−総合診療専門医養成 愛プログラム−」 川本 龍一 地域医療学講座教
- 「地域医療の再生への取組:目標をどれだけ実践できたか?」 久門 良明 地域医療再生学講座教授
- 「宇摩地区における骨折予防リエゾンサービスの構築」 間島 直彦 地域医療再生学講座教授
- 「八幡浜・大洲圏域の現状」 本田 和男 地域救急医療学講座教授
- 「小児・周産期医療提供体制の目指す方向は…」 檜垣 高史 地域小児・周産期学講座教授
- 「地域生活習慣病・内分泌学講座 第II期の取組」 松浦 文三 地域生活習慣病・内分泌学講座教授
その後、満田研究科長及び高田清式センター長を座長として、「地域医療の充実・発展を目指して」と題した討論会を行いました。出席者は、積極的に意見し、活発な議論を交わしました。本セミナーを通して、地域医療の現状と将来について共に考え、諸課題の解決に向けて連携して対応するための良い機会をもつことができました。セミナー終了後の懇談会では、参加者相互の交流が深められました。
本センターでは、今後も地域医療再生セミナーを通じて情報を発信するとともに、関係機関とのネットワークを強化し、地域医療を担う医師の養成を推進していきます。