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「特色ある大学教育支援プログラム」に採択

 373_27月30日(金)、文部科学省の平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」(GP)の選定結果が発表され、本学の大学教育総合センターから申請した「『お接待』の心に学ぶキャンパス・ボランティア」が採択されました。
 「お接待」の心に学ぶキャンパス・ボランティアは、草の根的に行われてきた学生同士の支援活動のさらなる発展を全学として支援する教育取組です。学習支援、生活支援、障害学生支援、留学生支援、高校生・新入生支援活動を通して、学生相互の「教えあい、学びあい、助けあう」力を高めることを目的としています。
 愛媛には、巡礼者に対して地元の人々が無理をしない範囲で、食べ物や心づけを施す極めて日常的な「お接待」と呼ばれる文化があります。本取組はそれに学んだものであり、現在8つのグル—プが、キャンパス内で支援活動を日常的に行っています。
 特色として、教職員による明確な全学責任体制、充実した体系的な研修制度があり、成果として、ボランティア学生のコミュニケ—ション能力、問題解決能力の向上があります。学生支援のポイントは、教職員と学生が問題点を共有し、学生が自律的に支援活動を行い、教職員は研修等を通じて支援することにあります。

「特色ある大学教育支援プログラム実施委員会」による採択理由
 当該大学が所在する土地の文化的特性は、学問のあり方やそこに学ぶ学生気質に反映されるものであり、それらをいかに有効に活用するかが、大学教育の魅力を左右するものと考えられます。

 当該大学の基本目標は「地域・環境・生命」を主題として、「自律的な地域社会・地域文化の創生」「環境に配慮し、生きる質を大切にする社会の構築」を目指すことにあるとされていますが、本プログラムはこうした大学の基本目標と見事に連動しています。

 本プログラムにおいて特に評価できる点は、第1に、学生の間で自発的に実施されていたボランティア精神に基づく相互支援活動が基礎となっていること。第2に、学生の側からボトムアップで沸き起こつた活動の芽に教職員が着目し、適切な支援の手を差し伸べたことが、全学的な取組としてうまく機能することにつながっていること。第3に、活動の推進体制が明確に組織化されていることです。

 本プログラムは取り組まれてから日が浅いこともあり、活動を学生全体に広めて行く等の課題が今後に残されていますが、この点についての問題認識と将来の展望も具体的であり、従来の実践が着実に行われてきたことを示すものと考えられます。現状の問題と今後課題克服のあり方も含めて、他大学のモデルとなりうる特色あるプログラムであると判断されました。