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平成27年度「愛媛大学公開講座in四国中央市」を開催しました【11月28日(土)】

 平成27年11月28日(土)、四国中央市市民会館川之江会館で、平成27年度「愛媛大学公開講座in四国中央市」を開催しました。
 本学では、地(知)の拠点整備事業(COC事業)として「地域の再生を担う実践的人材の育成」を目的に、学生から社会人まで、地域の方すべてを対象に公開講座を開催しています。
 四国中央市をよりよく知ってもらうため、「まちづくりコース」と「ものづくりコース」の2つの見学コースを用意し、本学の教員、学生約30人が参加しました。
 「まちづくりコース」では、四国中央市栄町商店街の高原茂理事長から、全国14000もの商店街のうち「新・がんばる商店街77選」に選ばれた栄町商店街の様々な「町の活性化への仕掛け」の説明があり、参加者はその一つである「あきんどふれあい祭り」を見学しました。  「ものづくりコース」に参加した学生は、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどを生産販売しているイトマン株式会社で、原材料から製品までが高速で生産される製造工程を見学し、そのスピードに驚いていました。また、紙のまち資料館では、歴史ある紙に関わる展示の見学と手漉き和紙の体験を行いました。

 午後からの講演会には、四国中央市市議会議員を始め、金融機関、製紙関係企業、四国中央市の関係者、本学の学生など約100人が参加しました。
 始めに、「地域を知ろう、四国中央市を知ろう 〜日本一の紙の町〜」をテーマに、本学紙産業イノベーションセンター地域連携・研究支援室の宮崎修室長が「四国中央市の紙産業の歴史と現状について」と題して講演を行いました。宮崎室長は、四国中央市で何故紙産業が発展したのか、その理由と経緯について説明しました。また、四国の工業(製造品出荷額)ランキングや四国の工業都市の出荷額と付加価値額の関係について話し、高知県全体の出荷額を四国中央市だけで上回っていることなどを統計資料をもとに説明しました。

内村センター長による講演

内村センター長による講演

 続いて、本学紙産業イノベーションセンターの内村浩美センター長が「お札の技術と新たな紙製品開発の可能性」と題して講演を行いました。内村センター長は、お札の偽造防止技術について、参加者に千円札や一万円札を見てもらいながら、「すかし、正面や斜めから見た状態、ホログラム」などの説明を行い、その度に、参加者は驚きの表情を浮かべながら真剣に見入っていました。また、新たな紙製品として、紙製ユニット製品、畳表、伸びる紙、燃えない紙や紙に触れると色が変わる紙など、中学生のアイデアの75%は製品化されていることや、紙産業イノベーションセンターで現在開発中のバイオチップについて説明があり、参加者は多様な用途と紙の技術がここまで進んでいることに感激していました。