令和3年6月5日(土)、広島大学で開催された「第27回日本流体力学会中四国・九州支部講演会」(zoomオンライン開催)において、大学院理工学研究科生産環境工学専攻機械工学コース2年生の滝本和人さん(指導教員:大学院理工学研究科 松浦一雄准教授)が、「学生優秀発表賞」を受賞しました。受賞した講演題目は「リングトーンに関する実験および直接音解析」です。
滝本さんの研究グループは、空気の流れから発生する音を予測する際に重要となる渦と音波の相互作用に関する研究を行っています。円形噴流の下流にリングを置くと音が出ることが発表されて以来56年間、何故音が出るのかほとんど分かっていませんでしたが、本研究により、圧縮性Navier-Stokes方程式を忠実に数値計算することで、この音の発生機構をコンピュータシミュレーションし、詳細に解明出来るようになりました。
なお、本研究を実施するにあたり、新日本フエザーコア株式会社様から、ハニカムコアをご提供いただきました。また、コンピュータシミュレーションにあたり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のスーパーコンピュータであるJSS3を使用させていただきました。