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「完全並列計算アルゴリズム応用研究ユニット」の中原啓貴リサーチユニット長がデザインガイア2015において「デザインガイア・ポスター賞」を受賞しました【12月2日(水)】

 平成27年12月1日(火)〜3日(木)、長崎県で開催されたデザインガイア2015のポスター発表で、大学院理工学研究科の中原啓貴講師が「デザインガイア・ポスター賞」を受賞しました。
 この賞は、VLSI(※1)の設計をテーマとした本研究会において、ポスター発表を行った研究者から選出されるもので、今回は26人の中から選出されました。
 今回受賞したのは、「Nested RNS(※2)を適用した電波望遠鏡用デジタル分光器用FFTについて」のポスター発表です。これは、平成27年度に新たに発足した愛媛大学リサーチユニットである「完全並列計算アルゴリズム応用研究ユニット」の提案手法をまとめたものであり、リサーチユニットでの活動が高く評価されたことになります。並列計算アルゴリズムであるNested RNSを、電波望遠鏡で使われているデジタル分光器に適用し、高速かつ省面積な並列計算回路の実現を可能にした手法は、国立天文台野辺山観測所の天体観測に用いられる予定です。その理論的完成度と高性能な実験結果及び天文台観測に適用できる実用性が高く評価され、今回の受賞に至りました。
 今後、一層の活躍が期待されます。

(※1)VLSI:Very Large Scale Integration の略でトランジスタを大規模に集積した電子回路のこと。 (※2)Nested RNS:Residue Number Systemの略で計算中の数値を素数の余りの組み合わせで表現する計算方法のこと。