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今年話題のモーツァルト石

 今年(2006年)は、作曲家モーツァルトの生誕250年にあたりますが、そのモーツァルトの名前のついたモーツァルト石を、理学部の皆川鉄雄助教授が1992年に愛媛県大洲市で発見しました。
 モーツァルト石は、1991年にイタリアの研究グループが、アペニン山脈(イタリア)で世界で初めて発見しました。その後1993年に、発見した1991年がモーツァルト没後200年であることでモーツァルト石と命名し発表しました。
 皆川助教授は、1992年に大洲市の上須戒鉱山でモーツァルト石を発見し、分析した結果、イタリアで発見されたものと同じ構造・組成のもとわかり、1995年に発表しました。これは、世界で2例目で、日本では初めての発見です。
 鉱物の種類は、世界で約4100種類あり、その中で日本でも見られるものが、約1100種類あります。その4100種類の鉱物と構造・組成が違う物が新種の鉱物とされ、毎年約50種類の新種の鉱物が発見されています。
 モーツァルト石の組成は、CaMn(OH)SiO4です。モーツァルト石と全く同じ構造の鉱物にバニア石があります。バニア石は、モーツァルト石のマンガン(Mn)がアルミニウムになったもので、色はモーツァルト石の褐色と違って、薄い青色をしています。
 皆川助教授の話では、愛媛県は昔マンガンの産地であったこともあり、今後また愛媛県でモーツァルト石が発見される可能性があるそうです。

広報室