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「愛媛のハート、まもりたいけん!」記者説明会を開催しました【11月11日(木)】

 令和3年11月11日(木)、愛媛県庁知事会議室において、愛媛県・愛媛大学・ノバルティス ファーマ株式会社の共催による記者説明会を開催しました。

 この記者説明会では、愛媛県・愛媛大学・ノバルティス ファーマ株式会社が、令和2年7月に締結した愛媛県民の心不全及び高血圧を中心とする循環器病対策に関する産官学連携協定の取組の進捗についての報告を行いました。

 心不全は、心臓のポンプの働きが低下したために息切れやむくみが起こり、だんだん悪化し、生命を縮める病気です。愛媛県では女性心不全死亡率が全国1位、男性心不全死亡率が2位という状況であることから、心不全に関わる対策が喫緊の課題となっており、改善へ取り組みを進めるために、本産官学連携協定が締結されました。

 まず、中村時広愛媛県知事が、心疾患と脳血管疾患ががんに次いで国内の死因の上位を占めており、その対策として国が定めた循環器病対策基本法に基づく「愛媛県循環器病対策推進協議会」の発足について、本産学連携協定は協議会をサポートする位置付けであると認識を述べ、令和4年1月には久万高原町内の小学校にて、循環器疾患の啓発に関する学校教育プロジェクトを予定していることを報告しました。

 続いて、愛媛大学大学院医学系研究科循環器・呼吸器・腎高血圧内科学講座の山口修教授から、令和3年7月に行った愛媛県民の心不全に対する意識調査の結果について、愛媛県の心不全による死亡率が他県と比較して高い事実がまだ十分に浸透していないことについて報告があり、本産官学連携協定のプロジェクトについて、「愛媛県循環器病対策推進協議会」の方向性に沿った活動や、研究の推進を進めていくと今後の方針を述べました。

 最後に、ノバルティス ファーマ株式会社のレオ・リー代表取締役社長から、循環器疾患、とりわけ心不全は超高齢社会を迎えた日本、また愛媛県において大きな社会問題のひとつであると認識を述べ、中村知事の報告にあった学校教育プロジェクトを「愛媛のハート、学び体験」と題して、子どもたちに心不全を含めた心疾患や生活習慣病について学びと体験の機会を設けることや、昨年に引き続き、今年の冬もテレビコマーシャルやラジオ番組の提供などを通じて愛媛県民への心不全の理解を高める啓発活動を行うことを報告しました。

 質疑応答では、愛媛県健康増進課の菅隆章課長およびノバルティス ファーマ株式会社広報統括部の齊藤隆史氏から、学校教育プロジェクトを実施する目的について、循環器疾患予防のためには幼少期からの正しい知識の普及が必要であり、久万高原町で推進している循環器疾患に関わる地域の健康づくりへの取組と本産官学連携協定の活動内容が合致することにより実施する運びとなったことを述べました。また、報道関係者に向けて、冬場は心不全が悪化する季節であることを踏まえて、日々の生活習慣へ注意を払うこと、また啓発活動を継続することの重要性について山口教授が述べました。

 今後の取組について、上記学校教育プロジェクト「愛媛のハート、学び体験」の他、令和3年11月10日(水)から交通広告やリスティング広告、テレビコマーシャルによる愛媛県民への心不全の理解を高める啓発活動を行っています。

 

<医学部>