平成19年3月11日(日)愛媛大学農学部附属農業高等学校において、愛媛大学環境ESDシンポジウムを開催しました。
このシンポジウムは、本学が採択された文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)「瀬戸内の山〜里〜海〜人がつながる環境教育」における活動の一環として開催しました。シンポジウムでは、大学カリキュラム環境ESD指導者養成講座の受講生による環境ESD活動の企画発表と、学内外から講師をお迎えし、講演会及びワークショップを行いました。 当日は、環境ESD指導者養成講座の受講生、学内外の講師や教職員、一般の方など100人を越える参加があり、はじめに、本学の柳澤康信理事から、「この講座を理解していただき、社会人の方10人が科目等履修生として学んでいる。環境教育は民間でも行っているが、大学が行う意義は、実践と理論をバランスよくやることである。実践だけでなく理論もしっかり学んで欲しい」と挨拶しました。
続いて、明治大学の柴崎文一政治経済学部教授が、「現代ドイツの環境教育:第3の流れ」と題して、ヨーロッパにおける環境先進国「ドイツ」の環境教育の歴史や取り組み、現状などについて講演いただきました。
引き続き、10班に分かれた環境ESD指導者養成講座の受講生によるESD活動の企画発表が行われ、各班がそれぞれ知恵を絞り趣向を凝らしたプレゼンを披露しましたが、講師や学生、出席者から鋭い指摘を受けてたじたじとなった班もありました。
環境ESDシンポジウムの内容は下記のとおりです。
【プログラム】
第1部 8:30〜9:30「現代ドイツの環境教育:第3の流れ」
講演:柴崎文一(明治大学政治経済学部助教授)
9:30〜12:30 環境ESD企画報告
発表:愛媛大学環境ESD指導者養成講座18年度生(全10班)
第2部 13:30〜14:10「ESDと幼児教育」
講演:浜本奈鼓(くすの木自然館 専務理事)
14:10〜14:50「ESDと初等中等教育」
講演:松田和彦(自由の森学園 教諭)
14:50〜15:30「ESD−Jの国内外の動向」
講演:村上千里(ESD−J事務局長)
第3部 16:00〜18:00 分科会形式ワークショップ
「ファシリテーション論」
講演:森 雅浩(Be−Nature School代表)
佐藤浩章(愛媛大学教育・学生支援機構 助教授)
「地域文化と自然環境教育」
講演:浜本奈鼓(くすの木自然館 専務理事)
斉藤智子(NPO自然環境教育えことのは代表理事)
「心の体のバランス−身体感覚」
講演:松田恵美子(Be−Nature School講師)
小林直人(愛媛大学医学部総合医学教育センター長 教授)
「身体を使った文化教育」
講演:松田和彦(自由の森学園 教諭)
野崎賢也(愛媛大学地域創成研究センター助教授)
広報室