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21世紀COEプログラム「沿岸環境科学研究拠点」最終成果報告会を開催

 平成19年3月29日(木)総合研究棟1で、21世紀COEプログラム「沿岸環境科学研究拠点」最終成果報告会を開催しました。

 沿岸環境科学研究センター(CMES)は、平成14年に21世紀COEプログラム「沿岸環境科学研究拠点」に採択され、「内分泌撹乱物質等有害化学物質の環境動態と生態影響の解明(コアプロジェクト1)」、「地球環境変動による沿岸域生態系の変動機構の解明と将来予測(コアプロジェクト2)」の2つのコアプロジェクト研究を行ってきました。本プログラムが平成19年3月末で終了することを受けて、5年間の最終成果を報告しました。

 報告会では、小松正幸愛媛大学長の挨拶の後、本プログラムの拠点リーダーである田辺信介沿岸環境科学研究センター教授から、「生物環境試料バンク(es-BANK)」などのCOEの成果について報告がありました。
 引き続き、コアプロジェクト1について、田辺教授をはじめ、研究を行ってきた7人の教員から報告があり、コアプロジェクト2についても、武岡英隆沿岸環境科学研究センター長など、8人の教員から報告がありました。

 報告会には約60人の学生、教職員等が参加し、21世紀COEプログラムの研究成果の今後の展開と活用に期待を寄せていました。

–研究内容について————–
■コアプロジェクト1:内分泌撹乱物質等有害化学物質の環境動態と生態影響の解明
 ・田辺信介 内分泌攪乱物質等有害化学物質の環境動態と生態影響の解明
 ・高橋 真 生物環境試料バンクを活用した新規有害物質の汚染実態と推移の解明
 ・岩田久人 環境汚染による野生生物の毒性影響の解明:反応・感受性の種差と新規バイオマーカーの探索
 ・能勢眞人 動物モデルを用いた環境化学物質毒性のゲノム解析とモニタリングシステムの開発
 ・郭 新宇 残留性有機汚染物質の輸送モデルの開発と東シナ海への応用
 ・大森浩二 安定同位体分析を用いた食物網解析の沿岸環境科学への応用
 ・鈴木 聡 環境汚染化学物質に対する微生物反応の解明

■コアプロジェクト2:地球環境変動による沿岸域生態系の変動機構の解明と将来予測
 ・武岡英隆 地球環境変動による沿岸域生態系変動機構の解明と将来予測
 ・武岡英隆 豊後水道及び瀬戸内海の長期環境変動
 ・中野伸一 沿岸海域環境の変動と浮遊生物食物網動態
 ・奈良正和 長周期地球環境変動と沿岸域生態系
 ・井内美郎 沿岸底質環境の変遷および底質環境修復過程
 ・大森浩二 陸域における人間活動の変遷が沿岸海洋環境に及ぼしてきた影響に関する研究
 ・野中里佐 海洋環境におけるテトラサイクリン耐性遺伝子の分布
 ・鈴木 聡 沿岸海洋での溶存態タンパク質の形成・分解過程
 ・郭 新宇 瀬戸内海、東シナ海、Chesapeake湾の流動モデルと瀬戸内海の将来予測モデル

広報室