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大学院教育学研究科と教育学部の学生グループが認定こども園潮見幼稚園で藍の抜き染めを行いました【5月26日(月)】

平成26年5月26日(月)、愛大GP「伝統の継承プログラムを通したグローカルマインドの育成」事業として、大学院教育学研究科1年の和田敬行さんをリーダーとする学生グループ19人が、認定こども園潮見幼稚園で、年長組30人の園児と藍の抜き染めを使って、父の日のプレゼント制作を行いました。

 本事業は、本学が支援する教育改革促進事業(愛媛大学GP)で、昨年度に続き今年度も採択されたものです。忘れられようとしている地域の伝統を復権する作業を通して、自らの来歴を知り、伝統に立脚した人格を育成して、世界に通じるグローカルマインドを持つ人材を育成することを目的としています。
 愛媛県の伝統の織物に「伊予絣」があります。伊予絣は、藍染めを用いた織物で、明治36年には絣の全国生産量1位になり、愛媛県は伊予絣を通じて全国に知られていました。しかし現在、愛媛県を含む四国で藍染めは衰退しており、藍染めを知らない子どもたちが増えています。そこで、本事業では、伝統の継承プログラムを通じて、地域の一員として自覚と誇りを持って行動し、目的達成のために多様な人と協働する、グローカルマインドをもった次世代を担うリーダーとなる人材を育成することを計画しました。

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ズボンプレッサーに並べて乾かそう!

 本実施は、今年3月6日(木)に行われた松山市立久枝小学校での1/2成人式の記念品制作の報道で、本事業を知った潮見幼稚園の芳之内園長からの依頼で行ったものです。実施内容は、事前に学生グループと幼稚園の先生方が話し合いを行い、学生グループが藍染めした木綿ハンカチに抜き染めを行うことになりました。
 抜き染めは、藍染めをしたハンカチに、模様をつけるための切り絵の型を置いて、でんぷん糊と片栗粉、台所用洗剤で調整した抜き染め剤を塗ってドライヤーで乾かし、乾いた糊を洗い落として干せば完成します。実施日までに園児たちは、先生方と一緒に抜き染めに使う切り絵の型を選びました。園児たちは、「お父さんが喜ぶもの」を一生懸命考えながら、型を選んだそうです。
 当日は、学生統括リーダーの教育学研究科1年の和田敬行さんをリーダーとして、教育学部4年生の小倉一哲さん、長田鮎樹さん、藤田理央さん、矢野麻里子さん、 3年生の高橋綾子さん、 2年生の井下真希さん、牛島美月さん、宇都宮那月さん、小柳舞歩さん、織田美智子さん、河本昌子さん、後藤志帆さん、小松由貴さん、塩崎加奈さん、須山美咲さん、竹本雄亮さん、新田紗瑛さん、濵田由鶴さんの19人が、先生方と協働して実施しました。
 園児たちは、自分が選んだ型をハンカチの上に置いて模様をつけたり、自分の成長をお父さんに知ってもらうために手形を押したりしました。そして、型がきれいにハンカチに写し取られる様子を見て、感動していました。
 本事業は、外部からの依頼によって実施されるようになり、学生中心の活動として根付いてきています。そして、事業を通じて学生は地域の一員として自覚と誇りを得るとともに、目的達成のために地域の方と協働しながら、実践を行うことができました。また、多くの人との触れ合いを通して、グローバル化やグローカルマインドについて大きな知見を得ることができました。
 本実施は、あいテレビ、NHK松山放送局、テレビ愛媛(50音順)で放送されました。
 今後は、道後聖母幼稚園でタデアイと綿花の栽培、潮見保育園で藍の抜き染めを行う予定です。

実施風景

<教育学部>