お知らせ

世界肝炎デー・日本肝炎デー・肝臓週間関連イベントを実施しました【7月26日(土)】

平成26年7月26日(土)、本学医学部附属病院肝疾患診療相談センターは、世界肝炎デー・日本肝炎デー及び肝臓週間に関連する各種イベントを実施しました。

 7月28日は、世界保健機構(WHO)がウイルス性肝炎のまん延防止と差別・偏見の解消を図ることを目的として世界肝炎デーに制定しています。日本でも厚生労働省が、同日を日本肝炎デーと定め、肝炎デーを含む1週間を肝臓週間として、肝疾患に関する正しい知識の普及と予防の重要性を知ってもらうための啓発活動強化期間としています。
 本センターは、この世界肝炎デー前後の土曜日に、大街道一番町口で街頭キャンペーンを行っており、今年で3回目となります。当日は、本センターのスタッフの他、本院の看護部や栄養部の職員、愛媛県健康増進課や松山市保健所、愛媛肝炎の会の会員の方々など、総勢40人以上が参加しました。最高気温が36度を超える猛暑の中、愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」や本院のゆるキャラ「愛ちゃん、大ちゃん」も参加し、「一度でいいので肝炎検査を受けてください」「肝炎の正しい知識と治療を受け、肝がんを撲滅しましょう」と市民の皆さんに訴え、チラシやポケットティッシュを配布しました。

 また、7月27日(日)には、ホテルJALシティ松山で日本肝臓学会市民公開講座を開催しました。プログラムの第1部として、本院栄養部の利光久美子部長から「肝臓のための栄養」について、続いて本院第三内科の三宅映己医師から「脂肪肝は無視できない」というテーマで講話がありました。また、第2部では第三内科の徳本良雄医師から「B型、C型肝炎の新しい治療」について、第三内科の廣岡昌史医師から「肝がんの内科的治療」について説明がありました。そして最後に、肝胆膵・乳腺外科の高田泰次医師から「肝がんの外科治療と当院が四国で初めて承認された脳死肝移植」などの話がありました。この公開講座には、総勢183人と多数の参加者があり、長時間の講演にもかかわらず、最後まで熱心に聴講されていました。
 世界肝炎デー及び日本肝炎デー当日の7月28日(月)には、松山市といよてつ髙島屋の協力を得て、「松山城」と「くるりん(観覧車)」が、肝炎デーのテーマカラーであるスカイブルーにライトアップされ、夜の松山を彩りました。

 そして、肝臓週間の最終日である8月3日(日)には、大街道「てくるん」において、愛媛県健康増進課の協力を得て、出張無料肝炎検査及び無料肝疾患相談を行いました。また、肝疾患の患者さんは就労に関する悩みも多いことから、愛媛県社会保険労務士会の協力を得て、就労支援相談も実施しました。仕事をしながら肝炎の治療をどのように受ければいいのか、また治療中の経済的なサポートはどうなるのかなどの相談がありました。この日は、62人の方が肝炎検査を受け、肝炎に関する理解を深めていました。

 現在、愛媛県は肝炎の患者さんが多く、肝がんの年齢調整死亡率が全国で最も高い状況となっています。肝炎は、かかっていても気がつかない病気です。一人でも多くの方に、肝炎検査を受けていただき、感染の有無についてチェックしていただくよう推奨しています。また、肝炎の治療成績は良くなってきており、医学的に見通しの良くない肝硬変、肝がんになる前に正しい肝炎の治療を受ければ、肝がんを撲滅することができる時代になりつつあります。そのためにも、当センターでは今後も粘り強く啓発活動を続けていきます。
 病気や治療について、電話相談も行っています。肝疾患に関するお問い合わせは、愛媛大学医学部附属病院肝疾患診療相談センター(089-960-5955)までお問い合わせください。

愛媛大学医学部附属病院肝疾患診療相談センターウェブサイト

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