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海外派遣に関わる危機管理シミュレーションを開催しました【8月1日(木)】

 平成25年8月1日(木)、総合情報メディアセンターで、NPO法人海外留学生安全対策協議会(JCSOS)から池野健一理事長はじめ5人の指導者をお迎えして、海外派遣に関わる危機管理シミュレーションを開催しました。

 今回は、大学コンソーシアムえひめとの共催で実施したもので、高知大学、香川大学、松山東雲女子大学等の学外からの参加者もあり、総勢57人が危機管理シミュレーションを実施しました。
 大学の国際化の進展とともに、海外の大学との研究交流や学生交流の機会が増えてきています。それに伴い、海外滞在・留学中に不測の事態(災害・事故・病気など)に遭遇する可能性も高くなってきました。このシミュレーションは、このような事態を未然に防ぐための「予防措置」及び事故の対応を図るための、全学的な「危機管理体制」について考えることを目的に企画したものです。今回は特に文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」として、本学・香川大学・高知大学とインドネシア3大学が実施している「日本・インドネシアの農山漁村で展開する6大学協働サービスラーニング」の一環で、インドネシアでの実習中にバス事故が起こったと想定して具体的、実践的なシミュレーションを行いました。
 始めに、JCSOSの服部誠理事から「危機管理体制の整備をめざして」と題して、リスクマネジメントの基本的な考え方や海外派遣における危機管理のプロセスなど、シミュレーションを実施する前の基礎知識として概要説明がありました。
 その後、参加者は緊急対策本部、家族役、マスコミ役と3会場に分かれ、危機管理シミュレーションを行いました。
 まず、第一報が現地から入り、それを受けて、緊急対策本部が設置されました。緊急対策本部は、対策本部、学生家族担当班、マスコミ担当班、情報収集現地担当班、総務・経理担当班、手配・渉外担当班に分かれました。次々と入ってくる情報の対応に追われながらも、家族への正確な情報提供や迅速な対応を迫られる中、遅々として進まない対応に家族役からの怒りを受けるなど、本番さながらの緊迫した雰囲気がありました。各担当者は、本部間を飛び回り、できる限りの対応を誠心誠意行う姿勢を持ちながら、手探り状態でシミュレーションが行われました。家族向けの本部説明会と記者会見では、家族役やマスコミ役からの厳しい追及に対応する本部員が、額に汗しながらも言葉を慎重に選びながら真摯に対応していました。
 最後にまとめと講評があり、情報を一本化しておくこと、詳細なマニュアルを作成しておくことよりも実践に近いシミュレーションを体験しておくことが大切であること、保護者に寄り添った言葉遣いをすることなど、きめ細かいご指導をいただきました。清水史機構長からは「迫真の演技に圧倒されたが、今回のシミュレーションを生かして、安全に配慮された実りある国際交流を実施していきたい」との挨拶があり、無事シミュレーションを終えました。
 参加者からも、大変参考になり、学生を派遣する際に留意しなければならないポイントが分かりました、などの感想が寄せられ、実り多い貴重な時間となりました。

<国際連携支援部>