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Sustainability in Rural Japan Program (愛媛大学 * SUIJIサービスラーニング・プログラム)を実施しました【3月14日(木)〜3月31日(日)】

 平成25年3月14日(木)〜3月31日(日)、東温市河之内地域を中心に、国際連携推進機構のルース・バージン准教授らが、Sustainability in Rural Japan Program (愛媛大学SUIJIサービスラーニング・プログラム)をサービスラーニング形式(学校の教室における学習と地域で行われる有意義な奉仕活動を組み合わせた教授・学習・省察のための方法)で実施しました。

 このプログラムの目的は、異なる文化背景をもった欧米、アジアからの学生が日本人学生と共に学び、農村と街との生活の関係などを協議して日本の田舎(農村)地域の持続可能性を探り、地域行政と地域の人々との連携を強める活動を行うというものです。 
 本学の学生5人と、本学の協定校であるインドネシアの3大学(ガジャマダ大学、ボゴール農業大学、ハサヌディン大学)から6人、アメリカのワシントン大学バセル校から3人、フランスのブルゴーニュ大学から2人の選考基準をクリアした学生が参加しました。学生たちにはプログラム参加前に自国の田舎地域の生活についての調査、日本の田舎地域の持続可能性について学びたいことを考えるなどの課題が与えられました。
 学生の専攻は、social engineering(社会工学)、environmental science(環境科学)、agriculture(農業)そしてcomprehensive policy(総合政策)と多岐にわたり、それぞれの視点から学んだこと、気づいたことなどを共有、協議しました。
 海外からの学生は、日本語・日本のマナーのレッスン、フィールドワーク(現地実習)、田舎地域の訪問、そして郷土料理の実習を通じて日本について学びました。また、専門科目の講義として、田舎地域の問題とその解決、棚田の機能と構造などの講義も受講しました。
 学生たちは、松山市内のシェアハウスと河之内地域の古民家で自炊しながら共同生活を送りました。また、河之内地域で2日間のホームステイを行いました。河之内地域では、過去に同様のプログラムを2回実施しています。今回は、里山米作りプロジェクトを実施しているNPOの協力が得られました。地域の方からは、学生からの新鮮な意見が地域を若返らせる、また学生たちに来てほしいとのコメントをいただきました。
 プログラム終了後、フランスの学生は「日本で働いてみたい」、インドネシアの学生6人全員が「さらに日本で学びたい」とコメントし、そのうちの4人が「SUIJIジョイントディグリープログラム(大学院の共同学位プログラム)に参加したい」と意欲を示しました。また、日本人の学生の中にはインドネシア語を学習中で、将来はインドネシアの大学で学ぶという目標をもつ学生もいました。
 適切な危機管理のもと、大きな問題もなくプログラムを終了できたことも大きな成果であり、今後の活動に活かしていきたいと考えています。

* SUIJI…Six-University Initiative Japan Indonesia(日本・インドネシア6大学(愛媛大学、香川大学、高知大学、ガジャマダ大学、ボゴール農業大学、ハサヌディン大学)で構成するコンソーシアム

<国際連携推進機構>