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文部科学省大学の世界展開力強化事業成果報告シンポジウム「地域の中で未来を育む―グローカルに活躍する未来のサーバント・リーダー養成―」を開催しました【11月27日(日)】

 平成28年11月27日(日)、城北キャンパスで、文部科学省大学の世界展開力強化事業成果報告シンポジウム「地域の中で未来を育む―グローカルに活躍する未来のサーバント・リーダー養成―」を開催しました。

 当日は、学生、教職員のほか、サービスラーニング受け入れに協力いただいた地域の方も含め、80人余りが来場しました。
 大上博基学長特別補佐の挨拶の後、プログラム担当教員から5年間の事業概要と実績の発表がありました。 
 博士・修士SUIJIジョイント・プログラムの成果のセッションでは、プログラムを通じてインドネシアに留学した学生が留学中の学習・生活などについて、発表しました。
 また、ガジャマダ大学から高知大学に留学中の学生は、日本の大学・研究室の印象やプログラムへの提案を発表しました。
 その後、教員、学識経験者を交えてのパネルディスカッションに移り、「留学に大きな意義がある」「今後の留学生の受け入れでは、もっと研究室の外に出て、現場で行う研究を増やしてはどうか」などの活発な意見交換を行いました。

 学士サービスラーニング・プログラム(SLP)の成果のセッションでは、これまでにSLPに参加した学生から、「思い通りにならないことを学べたことが、一番の学びだった」「ビジョンが明確になれば、活動内容に意味を持たせ、達成感が得られると考えて、学生の地域への想いと行動の中間にある活動目標を設定した」「国際協力には知識が必要」などの発表があり、SLPをきっかけにインドネシアに1年留学した学生からは、リサイクル業者と住民を仲介する「ごみ銀行」を設置し、利益を還元する仕組みを作った事例の紹介がありました。
 また、インドネシアでは、卒業生が立ち上げたグループによってSUIJIの活動が継続されていることが紹介されました。
 その後のパネルディスカッションでは、プログラムの受け入れ実習地の関係者から、「人と人が出会えば、何かが起こるということを目の当たりにした」「地元の人には義務になっている農作業などに他地区の人が参加することで楽しくできれば」などのコメントがありました。

 また、学識経験者からは「プログラムが終了しても、プログラムに参加した学生個人の人生や想いの中では、ずっと続いていくものなので、最終的に課題解決にたどり着く可能性を秘めたものだと期待している」とのコメントがありました。
 総括では、本学、香川大学、高知大学からの事業の5年間を振り返る発表が行われ、学識経験者から「続けること、伝えること、広げることを根気強く続けてほしい」「インドネシアの地域と四国の地域がつながる、それを学生が橋渡しすることは、すばらしいグローバル化のケースだと思う。学生の皆さんはそのような活動をしていることに自信を持ってほしい」とのコメントがありました。また、文部科学省高等教育局高等教育企画課国際企画室の堀尾多香室長補佐から「グローバル人材とは、日本人としてのアイデンティティや日本の文化に対する深い理解を前提として、豊かな語学力・コミュニケーション能力、主体性、積極性、異文化理解の精神等を身につけ、さまざまな分野で活躍できる人材と言われている。プログラム参加学生のアンケートから、まさにそれらが実践されていると感じられ、成果が出ていると思う」「留学というと、欧米志向となっているが、ASEAN地域というのは、自分たちが思っているよりも非常に奥が深く、ともに学ぶことが多いということをプログラムに参加した学生の皆さんから積極的に後輩たちに伝えてもらいたい」とのコメントがありました。
 最後に、本事業の事業推進責任者である仁科弘重理事・副学長から「今後もこの取り組みを発展させていきたい」とのコメントがありました。

 本学では、このシンポジウムで学識経験者、プログラムの受け入れ実習地の関係者等の方々からいただいた提案・助言をもとに、これからもSUIJIの活動を活発に続けていきます。

<国際連携課>