平成28年12月19日(月)、南加記念ホールで、「広報セミナー」を開催しました。
今年度のテーマは「インナーコミュニケーション」で、第3期中期計画に掲げる「全構成員が広報活動の担い手となり、情報の共有化(インナーコミュニケーション)を推進する」ことを目指し、全教職員が学内の現状を把握し、インナーコミュニケーションの重要性を涵養する嚆矢とすることを目的に開催し、教職員約70人が参加しました。
大賀水田生広報室長・広報担当理事による開会挨拶の後、阿部光伸広報室副室長・講師が、開催趣旨の説明と広報活動の紹介を行いました。阿部副室長は、「今本学は、誰が、何を、どのようにアピールするべきか、原点に立ち返って共有する必要がある」と本セミナーの狙いを提示するとともに、多くの大学で各セクションが「ハウス化」しているという現状を取り上げ、全体最適化された組織となるためには学内コミュニケーションを深めることが鍵であることを示しました。本学においても、構成員が「大学人」から「愛媛大学人」となるために、インナーコミュニケーションが重要であることを強調しました。
続いて、中井俊樹教育企画室副室長・教授が「教育のデータを構成員で共有する」をテーマに講演を行いました。昨年教育企画室が作成した「データから考える愛大授業改善」から、学生の入学から卒業までのデータが紹介され、学内でデータを共有する意義を考えました。また、GPAと愛大学生コンピテンシーの相関性について示されたデータに基づき、参加者同士で意見交換する時間を取り入れました。データを基に議論するなど、コミュケーションを推進する重要性を確認しました。
次に登壇した理学部2年生、SCV(スチューデントキャンパスボランティア)ESMO(愛媛大学学生メンターズ)代表の大久保遥香さんから、新入生や新任教職員と交流し、愛媛大学を知ってもらうための活動をしていることが紹介されました。また、大学を良くしていく、誇りに思える大学にしていくため、学生と教職員が一緒に活動していきたいと話しました。
講演後の意見交換では、GPAと愛大学生コンピテンシーの相関性について、あらためて話題になった他、大学のブランディングについても話し合われるなど、セミナー参加者同士の情報共有が進みました。
最後に大賀室長が、「学内の情報共有の推進は重要であり、KPI(重要業績評価指標)に基づく大学評価にも役立つことになる。全体として情報を共有し、数値を解析し、戦略に活かしていきたい。」と締めくくりました。
<広報課>