平成16年4月に、四国の地において優れた法曹を育成することを目的に、愛媛大学と香川大学が連合して香川大学・愛媛大学大学院連合法務研究科(四国ロースクール)が設置されました。四国ロースクールは、愛媛大学法文学部総合政策学科と香川大学法学部が母体となって教員を配置していることから、両大学の教員の交流の機会を持つことが計画され、平成22年10月16日(土)に愛媛大学校友会館サロンにおいて、「四国ロースクールと愛媛大学法文学部との共同FD研究会」を開催しました。
研究会は、柳澤康信愛媛大学長、一井眞比古香川大学長及び宮崎浩二四国弁護士会連合会理事長を来賓として迎え、中山充連合法務研究科長、赤間道夫愛媛大学総合政策系担当学部長及び松尾邦之香川大学法学部長をはじめとする関係の教員等、計32人が出席しました。
宇都宮純一連合法務研究科副研究科長の司会で始まった研究会は、来賓挨拶の後、2部構成で進められ、第1部は、「四国ロースクールの概況について」をテーマに、中山研究科長がロースクールの現状と将来構想について、続いて、宇都宮副研究科長及び高田義之連合法務研究科教授が愛媛大学における授業(サマースクール、リーガル・クリニック)について報告しました。第2部では、松尾学部長及び赤間学部長から、それぞれの学部とロースクールとの連携の状況や今後の課題について報告がありました。最後に、四国弁護士会連合会法科大学院支援委員の臼井満弁護士から講評が述べられて、研究会は終了しました。
各報告の合間には質疑応答がなされ、また、忌憚のない意見も出されて、研究会は予定の時間を上まわる活発なものとなり、両大学の教員の交流という所期の目的が充分達せられた実り多いものとなりました。
<法文学部>