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シンポジウム「愛媛とロシア・オレンブルグの交流~1枚のコインがつなぐ過去と未来~」を開催しました【平成29年4月11日(火)】

 平成29年4月11日(火)、総合情報メディアセンター・メディアホールにて、シンポジウム「愛媛とロシア・オレンブルグの交流~1枚のコインがつなぐ過去と未来~」を愛媛大学、愛媛県、坊っちゃん劇場の主催及び松山市、東温市の後援で開催しました。

 本シンポジウムは、今回、愛媛県がロシア連邦オレンブルグ州から産官学訪問団11人を受け入れたことを機に、これまでの松山とロシアの間の歴史を振り返りつつ、今後の愛媛県とオレンブルグ州の地域間交流の可能性と展望について考えることを目的として開催されました。シンポジウムには本学の学生、教職員、市民など約80人が参加しました。

 それぞれの講演者からは、オレンブルグ州、オレンブルグ大学、オレンブルグを舞台とする文学作品について紹介があったほか、日露戦争時にロシア兵捕虜を松山で受け入れた歴史や、坊っちゃん劇場によるミュージカル「誓いのコイン」のオレンブルグ公演、そしてそれをきっかけとする愛媛県とオレンブルグ州の交流について報告がありました。このうち、教育学部の青木亮人准教授は、日露戦争中、松山では4千人~6千人のロシア兵捕虜を受け入れ、市民とロシア兵の間で様々な交流が行われていた状況を解説し、東京ロシア語学院の藻利佳彦学院長は、松山市の捕虜収容所にオレンブルグ出身の将校が2人いたことを紹介しました。また、オレンブルグ州訪問団団長のエブゲーニア・シェフチェンコ同州文化・外交関係大臣は、日露間の人的交流の重要さを強調し、オレンブルグ州と愛媛県の間でも文化・学生・スポーツといった側面で若い世代を中心に交流を拡大させたいと述べました。

 質疑応答では、ロシアでは教育現場において日本のことがどう紹介されているのかという質問があり、オレンブルグ州では日本語・日本文化に対する関心が高く、柔道が盛んに行われていることや、オレンブルグ大学日本情報センターが日本語教育や日本文化の発信を担っていることについて説明がありました。

 シンポジウム後、訪問団は愛媛大学ミュージアムを視察し、松本長彦館長からスポット展示「愛媛とロシア・オレンブルグの交流~1枚のコインがつなぐ過去と未来~」(※)について説明を受けました。

 本学はオレンブルグ州の基幹大学であるオレンブルグ大学との間で、2016年10月に学術交流協定を締結しており、今回の訪問団にはスヴェトラーナ・パンコーヴァ副学長と日本情報センターのリュドミーラ・ドカシェンコセンター長が参加しました。今後、オレンブルグ大学との間で、短期学生派遣・受入やスポーツ交流などを推進していく予定です。

講演者等の集合写真です

講演者等の集合写真

愛媛大学ミュージアムを視察するオレンブルグ州からの訪問団の写真です

愛媛大学ミュージアムを視察するオレンブルグ州からの訪問団

※スポット展示「愛媛とロシア・オレンブルグの交流~1枚のコインがつなぐ過去と未来~」について

 開催期間: 平成29年4月7日(金)~5月8日(月)(休館日:毎週火曜日)

 場 所: 愛媛大学ミュージアム エントランスホール (入場無料)

<国際連携課>